The pickup special feature that is past in 2019 【西武鉄道】新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」

西武鉄道は、新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」を2019年2月14日、小手指車両基地において報道関係者に公開した。

西武鉄道の次世代のフラッグシップトレインとして「いままでに見たことのない新しい車両」であることと「次の100年に向けた出発点である車両」であることを表現するため、100年を逆から表し「001」と表記し、「00」には無限の可能性の意味を込めた。英語表記は「001_series(ダブルオーワンシリーズ)」となる。

「Laview(ラビュー)」は、「L」贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間。「a」矢(arrow)のような速達性。「view」大きな窓から移りゆく眺望(view)との意味を込めた。

池袋線・西武秩父線の10000系「ニューレッドアロー」を001系「Laview(ラビュー)」に置き換えて「ちちぶ号」・「むさし号」として運転する。

先頭形状は球面形状とし、前面ガラスには曲線半径が1,500ミリの、三次元の曲面ガラスを採用。客室数は等間隔で縦1,350ミリ×横1,580ミリにもなる大型窓ガラスを配置し、沿線の景色を大パノラマで楽しめる。

車体カラーはアルミ素材の車体に塗装を施して都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込むデザインを表現した。

「単なる移動手段だけではなくLaview(ラビュー)に乗ることが目的となってほしい」と後藤高志西武鉄道取締役会長。

座席は背丈サイズに合わせて調節できる手動式可動枕を設置、等間隔で縦1350ミリ×横1580ミリにもなる大型窓ガラスを配置し、沿線の景色を大パノラマで楽しめる。曲面天井からの関節照明により、やわらかな光あふれる照明デザイン。時間帯によっては光を色を変えてリビングにいるようなくつろぎの空間を演出する。

テーブルは従来の大型背面テーブルと向かい合わせに座席を転換しても使用できるインアームテーブルを設置した。

各座席には電源コンセント(AC100V)を設置、スマートフォンやノートパソコンの充電にも利用でき、各車両には「SEIBU FREE Wi-Fi」を導入した。

西武鉄道初となる23インチ大型車内ビジョンを設置し、停車駅の案内やニュース・天気予報 など一部の区間では車載カメラによる走行中の前方映像を映す予定となっている。案内LCD画面表示器行先案内、停車駅案内は4ヵ国語(日・英・中・韓)表示に対応している。

西武鉄道初となる女性専用トイレやパウダールームを5号車に設け、拡大鏡やチェンジングボード、おむつ交換シートを設置するなど幅広いニーズに応えられるよう設計した。

パウダールームは拡大鏡や姿見、ハンドドライヤー、コンセントなど用意している。

各エントランス乗降口上部に防犯カメラにAEDを設置した。

通常の前照灯のほか、笑顔にみえる「スマイルモード」が表示された。

公開後は報道関係者向け試乗会を実施、小手指車両基地より池袋駅まで乗車した。

2018年10月29日に東京都内のホテルにおいて「新型特急発表会見」を行った。

座席シートの紹介では西武鉄道CMに出演する女優の土屋太鳳さんが登壇した。

2019年3月16日、運転開始を記念して池袋駅において出発式を開催した。

出発式では後藤高志西武鉄道取締役会長、若林久西武鉄道代表取締役社長、高野之夫豊島区長、建築家の妹島和世さん、女優の土屋太鳳さんの5名によりテープカットを行い、運転開始を祝った。

土屋太鳳さんから大石秀西武鉄道運輸部小手指乗務所運転士に花束が贈呈された。

7時30分、土屋太鳳さん、渡邊進西武鉄道池袋駅管区長により出発合図を送り、一番列車が池袋駅を出発した。

製作車両は8両×7編成、56両(2018年度は16両、2019年度は40両)、製作会社は日立製作所。
乗車定員は422席(全席指定)で停車駅や特急料金は「ちちぶ号」・「むさし号」ともに変更なし。

取材日・取材場所:2019年2月14日 小手指車両基地、池袋駅・2018年10月29日 東京プリンスホテル・2019年3月16日 池袋駅

【取材協力:西武鉄道】