【東日本旅客鉄道】鉄道施設等の浸水対策について方向性をまとめる

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、2019年10月に発生した台風19号の影響により北陸新幹線長野新幹線車両センター構内の施設や新幹線車両が浸水するなど甚大な被害を受け、今後想定される浸水対策について方向性をまとめた。

想定最大規模降雨を想定して車両避難の判断を支援する指標を整備のうえ、車両の避難を行う。

鉄道施設の浸水対策として「長野新幹線車両センター」は台風19号により浸水した設備、および計画規模降雨により浸水が想定される設備のうち電気設備についてかさ上げが必要と考えている。車両の検修庫等は建屋開口部等に止水板または止水壁の設置が必要と考えている。車両基地の操業に必要な機器等は予備品の確保や他箇所での代替えによる機能確保が必要と考えている。

長野新幹線車両センターを除く鉄道施設は浸水等により故障して列車の運行ができなくなる設備を対象とし、設備の重要度に応じた対策を設備毎に検討する。

車両の避難についてはハザードマップ等を活用、それぞれの箇所毎に車両避難の判断を支援する指標を整備、一般の気象情報も含めて総合的に判断する。