【西日本旅客鉄道】在来線高性能保線機械導入で省人化を推進

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、労働力不足に危機感を持ち、安全に、より少ない人数でメンテナンスが出来るよう様々な取り組みを進めており、軌道保線作業で用いる「レール削正車」及び「マルチプルタイタンパ」について新製車両に取替え、省人化や生産性向上、労働環境改善を図ることを発表した。

在来線のレール削正車には、車体下部に回転する砥石を複数個装備し走行しながら削る「砥石式」とカッター状の刃を回転させ走行しながらレールを削る「ミリング式」があり、削ることでレールの耐用年数を延ばし、省エネ、省資源化が可能になる。今回、現状3編成を5編成に増備(新製投入4編成)し、レール削正をするエリアを拡大する。これにより、将来のレール交換作業量は約3割減少する見込みである。

投入期間は2020 年度~2022 年度を予定、投資総額は54 億円(概算)。

マルチプルタイタンパは、レールを持ち上げて動かしながら振動するツールを用いてマクラギ直下のバラストをつき固めることによりレールの歪みを整正することができる。

新製車両への安定化装置の追加により、夏場の施工を可能にすることで工事の平準化を図り、ピーク月の作業回数が約3割減少する見込みである。

投入期間は2020 年度~2022 年度を予定、投資総額は63 億円(概算)。

【画像提供:西日本旅客鉄道(JR西日本)】