京王電鉄は、旅客運賃を改定することを発表した。
3月に国土交通大臣に変更認可申請を行い、6月23日付で認可された。改定日は2023年10月1日から。
京王電鉄は、新型コロナウイルス感染症の影響により、利用者が大きく減少していることに加え、テレワーク等の新しい生活様式の浸透や中長期的な沿線人口の減少等により、今後もコロナ前の水準までの回復は見込めないと想定される等、鉄道事業は極めて厳しい経営状況にあること。このような状況下においても、公共交通事業者として揺るぎない安全・安心をお客さまに提供し続けていくためには、2021年10月に発生した車内傷害事件を受けた防犯対策や、ホームドアなどのバリアフリー設備の整備等を進め、またそれらを適切に維持管理することが不可欠であることから、「日本一安全でサービスの良い鉄道」を目指し、安全・安心・快適に利用できる鉄道サービスを提供し続けていくためとしている。
京王電鉄では約28年振りの運賃改定となる。
初乗り運賃は10円程度の改定とし、改定後の大人普通旅客運賃(10円単位)は、初乗り区間(1~4キロ)が130円から140円。最遠区間は45~52キロは390円から430円となる。大人通勤定期運賃は普通旅客運賃の値上げに合わせた改定となる。通学定期券の運賃は家計負担に配慮し据え置きに。また、相模原線 京王多摩川~橋本間の乗車キロに応じ設定しているの加算運賃は廃止となり、新に精神障がい者割引を導入する。