【近畿日本鉄道】近未来ステーションとして大和西大寺駅が4月19日に一部供用開始

近畿日本鉄道は、4月19日に一部供用開始する大和西大寺駅に新たな増床エリアを開放し、自由通路に接続した中央改札口を供用開始する。

「近未来ステーション構想」と題し、AIやITなどの先端技術を活用した新しい駅運営の形を検討していく。これらの取り組みによりサービスや安全性の向上、駅係員の業務負担軽減および効率化を図っていく。

駅での案内サービスを充実させるため、AIを活用した案内ロボットを中央改札口カウンターとコンコ ース内に駅案内ロボットを設置する。「乗換案内」「駅構内や駅周辺の案内」「よくあるお問い合わせへの回答」な どを多言語(日・英・中・韓の4カ国語)で行う。

案内機能を強化するため、中央改札口内に大型マルチディスプレイ(55インチ×9台)を設置し、電車の発車時刻やのりば案内・沿線のご案内等の情報を提供する。また、事故や災害によるダイヤ乱れ等が発生した時には運行情報等を提供する。

中央改札口・南改札口から入場される白杖をお持ちのお客さまや車椅子利用のお客さまを、 改札口上に設置したカメラを通してAIが自動的に認識し、駅務室内の専用パソコンを通じて駅係 員に連携するシステムを設置する。 (本稼働は6月下旬を予定)

生体認証機能の活用に向けて、中央改札口と南改札口の自動改札機(それぞれ1 台)に指紋認証装置を取り付ける。駅構内店舗の従業員を対象として使用し、生体認証に関する課題の抽出と様々な生体認証機能の活用に向けた検討を実施する。 今後も時代や環境とともに変化するお客さまのニーズに対応していくため、先進技術を積極的に取り入れ、未来の駅を目指し、サービスや安全性の向上に努めていく。

今後の駅リニューアル工事については歴史ある西大寺の街並みに相応しい玄関口として、今後、駅のあり方やサービスを試みていく先進的な駅として「和の伝統と現代技術の融合」をイメージコンセプトに外装は光沢のあるダ ークグレーの色合いにランダムな表面加工を施して陰影をつけることで先進性を表現しつつ、格子を モチーフとした木目調フィンルーバーをアクセントとしている。内装は木目調と石調をベース にシンプルなデザインとした。

駅の北側と構内地下道にあるトイレを移転・統合し、より快適に利用できるトイレを整備する。通勤・通学・国内外からの旅行などに応えるべく段差のない広々とした空間づくりやパウダーコーナーの設置を計画しており、 2021年12月頃から利用できる予定である。

【画像提供:近畿日本鉄道】