【南阿蘇鉄道】新型気動車「MT-4000形」を2両を導入、JR線直通運転にも対応

南阿蘇鉄道は、新型一般形気動車「MT-4000形」を導入したことを発表した。

全線開通後を見据えた外国人観光客の受入環境整備を目的とし、JR線直通乗り入れ対応などを盛り込んでいる。

外観は、南阿蘇鉄道を流れる一級河川「白川」、白川水源をはじめ多くの湧水地が点在する清らかな水を象徴する「青ライン」と、列車の車窓から東西に連なる中央火口丘群を臨む阿蘇五岳の山並みをイメージした「緑ライン」をデザイン。

車体前面と側面に描かれるロゴデザイン「n」は、南阿蘇鉄道の愛称「南鉄(なんてつ)」の頭文字、阿蘇五岳とそれを囲う外輪山を表現したロゴを配置する。
車内は、着座時に阿蘇の風景を望めるロングシート配置。外の景色を引き立たせるため、座席や床敷材は明度を低いものを採用、側壁や天井は明るい木目調とし、客室全体に開放感をもたせる。また、バリアフリーに対応し、車椅子スペースを1箇所設け、乗降がスムーズに行えるようスロープも常備。ドアチャイムや開扉時のバリアフリー音を採用した。

JR線の乗り入れに対応し、ATS(自動列車停止装置)はATS-DK形を搭載する。このほか、外国人観光客の受入環境整備を目的に、多言語化に対応するという。

今後は、1月下旬より営業運転に向け、総合的な試験と乗務員訓練運転を行うとしている。

【画像提供:南阿蘇鉄道】