【東日本旅客鉄道】羽田空港アクセス線の本格的な工事に着手へ 開業は2031年度を予定

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、羽田空港アクセス線(仮称)の本格的な工事に着手することを発表した。

羽田空港アクセス線は、羽田空港のターミナル直下に乗り入れ、山手線方面や臨海部方面と接続する路線。今回着手するルート、「東山手ルート」および「アクセス新線」は、「東山手ルート」は1月31日付で鉄道施設変更認可を、「アクセス新線」は3月24日付で工事施工認可を、国土交通省から受けていた。
休止している大汐線の橋りょうや高架橋などの既存ストックを有効活用し、東京駅と羽田空港を直結。東海道本線と分岐する田町駅付近では、山手線の引き上げ線を撤去し、山手線外回り、京浜東北線南行、東海道本線上り線を順次移設し、東海道本線の上下線間にトンネルを構築。大汐線区間では、橋りょうや高架橋などの既存設備を活用し、土木・軌道・電気の各設備について健全度を調査した上で、必要な改修や改良を実施する。
アクセス新線は、貨物駅から羽田空港へ至る完全新線。貨物駅から公共施設、道路、運河下を通過し、羽田空港に至る。東京貨物ターミナルでは、JR東日本所有の用地を用いて、アクセス線の運用に必要となる車両留置線や保守基地線を整備する。
「羽田空港新駅(仮称)」は、第1旅客ターミナルと第2旅客ターミナルの間の空港構内道路下、地下1階の高さに設ける。ホームは島式1面2線で、最大幅員約12メートル、延長約310メートルを予定する。

宇都宮線・高崎線・常磐線方面からの所要時間短縮や乗換解消・低減など広範なエリアからの空港アクセスを改善することで、、現在、東京駅から羽田空港へ鉄道を利用した場合30分程度要しており、乗り換えなく約18分で到着することが可能となる。

開業は2031年度を予定する。