【JR東海・JR西日本】新幹線「のぞみ」号が最繁忙期は全席指定席として運行へ 2023年度年末年始よりスタート

東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)は、東海道・山陽新幹線において、最繁忙期に「のぞみ」号を全席指定席として運行し、2023年度年末年始からスタートすることを発表した。

東海道・山陽新幹線の繁忙期において、日・時間帯によって指定席が早い段階で満席になってしまうことや、始発駅以外の駅から乗車の場合に着席や乗車ができないことなどもあり、指定席を予約できなかった場合などに、ホーム等で自由席の乗車を待つため長い間並ぶことや、自由席への乗降に時間がかかり列車の遅れが発生することもあったという。

そういったことなどから、3大ピーク期(ゴールデンウイーク・お盆・年末年始)において「のぞみ」号を全席制定席とすることで、指定席が1列車あたり約2割増え、より多くの乗客が予約・着席して利用できるようになるほか、列車の定時運転にもつなげる。また、期間中は東京~新大阪間で「のぞみ12本ダイヤ」を活用するとともに、東海道・山陽新幹線を直通する列車を増発など、これまで以上に多くの列車・座席を提供するとしている。

「のぞみ」号の全席指定席運転は、2023年度の対象期間は、2023年12月28日から2024年1月4日まで。期間中、自由席特急券等で「のぞみ」号の着席利用はできないが、普通車のデッキ等に立席で利用する場合に限り、「のぞみ」号へも乗車可能としている。また、「ひかり」「こだま」「みずほ」といった他の列車では、通常通り自由席を設定する。

東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)は、2023年度の年末年始期間以降の3大ピーク期においても、2023年度の年末年始と同様の取扱いとなる予定で、具体的な実施日や内容等については、年度毎の曜日配列や利用動向などをふまえ、都度決定する予定としている。