東日本旅客鉄道(JR東日本)は、夜間工事の作業時間拡大を目的に、上越新幹線において終電時刻を20分程度、2024年春から繰り上げることを発表した。
2021年3月に在来線で終電時刻の繰り上げを実施し、施工効率の向上や労力軽減を実現。今回、これを新幹線において適用することで、鉄道工事における働き方改革を実現しつつ、増加するリニューアル工事や地震対策工事を進めていくとしている。
JR東日本では、東北・上越新幹線が開業から40年以上が経過し、リニューアル工事を実施しており、今後10年間でレール交換 約400km、架線交換 約800kmをはじめとして、工事が大きく増加する見込みで、橋りょうやトンネルなどの土木構造物の大規模改修も計画。また、生産年齢人口の減少に伴い、工事の担い手の確保が厳しさが増していることなどから、通常のメンテナンスに加え、リニューアル工事や地震対策工事の着実な推進するため、少人数で工事ができる大型機械の導入を進めている。そうしたことなどから、夜間工事の作業時間を拡大するため、2024年春に上越新幹線の終電繰り上げを実施するとしている。