【西日本旅客鉄道】せとうち観光型MaaS「setowa」実証実験を実施

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、2020年10月から12月まで開催する「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」に先駆け、 2019年10月から12月まで実施した「せとうち広島デスティネーションキャンペーン プレキャンペーン」で、 せとうちエリアにおける統合型サービス「観光型MaaS(Mobility as a Service)「setowa」」の実証実験を3月31日まで実施している。

「setowa」は出発地から目的地までの新幹線をはじめとする鉄道に加え、現地での船舶、 バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクル、カーシェアリングなどの交通機関および地域の観光素材を スマートフォンなどでシームレスに検索・予約・決済することができる統合型サービス。

2019年3月に新駅舎がオープンした尾道駅では岩本圭司駅長が出迎えてくれた。

昼食は駅施設内の「カフェ&グリルNEO」で尾道ランチメニュー「NEO季節のせとうちランチ」。

施設内にあるホステル「m3 ホステル」を視察。ラウンジやプライベートルームからは尾道駅構内が見えるトレインビューで 行き交う車両を楽しむことができる。バンクベットルーム(男女共用)やコンパートメント(男女共用)などもあり、 1泊3750円(2名1室1名あたり、バンクベットルームの価格)から宿泊することができる。

宿泊記念に硬券仕様の切符が用意されている。

尾道港から船に乗船し、瀬戸田へ。

「setowa」デジタルフリーパスを使用し、「平山郁夫美術館」へ。

12月1日まで開催されていた「世界遺産 敦煌」を見学した。

ハローキティ新幹線バスに乗車し、三原港へ。

三原港からは大久野島へ。

うさぎの島大久野島は、インスタ映え・インバウンドにも人気の瀬戸内海国立公園があり、周囲4kmの大久野島には約900羽の野生うさぎが 生息しており、触れ合いなどを楽しむことができる。

10月1日よりJR駅レンタカー竹原営業所で取り扱いを開始し、12月28日までまで行われた近距離移動型のモビリティ貸出サービスの実証実験で 貸出された、1人乗り超小型EV「コムス」・電動バイク「glafit」・折り畳み式スポーツサイクル等の乗車体験が行われた。

竹原市には塩田経営を背景に建造された市重要文化財の豪邸「森川邸」があり、主屋の他に離れ座敷・茶室・土蔵など屋敷構が残っており、「setowa」アプリ上で購入できるデジタルチケットの対象施設である。

竹原市には幻の郷土料理「たけはら魚飯」があり、市内の店舗において食することができる。

市内には、古き良き佇まいを残した歴史的建造物をリノベーションし、フロント・レストランと客室のまちに点在させる「分散型ホテル」 として8月に開業した「NIPPONIA HOTEL 竹原製塩町」や酒造交流館など、街並み保存地区を散策した。

竹原市の市木「竹」を使った 「竹細工体験」を体験することもできる。「setowa」アプリ上で購入できるデジタルチケットの対象施設。

「setowa」アプリ上には、「三原観光タクシーで巡る 三原 竜王山・筆影山」というデジタルチケットがあり、 三原駅観光タクシー乗り場から1500円でこれらの山々を巡ることができ、竜王山山頂の展望台からは美しい景色を望むことができる。

瀬戸内を巡る「観光型MaaS」実証実験アプリ「setowa」。 行程作成(スケジューラー)機能や、「e5489(いいごよやく)」へのリンク連携による予約・決済機能、 JR、バス、船舶、ロープウェイ乗り放題に加え観光施設入館がセットになり、便利でおトクに周遊できる「setowaデジタルフリーパス」、 地元と連携し整備したおすすめ観光コンテンツが利用できる「デジタルチケット」を設定し、アプリオンライン予約・決済可能があるなど、 旅を楽しむにはお勧めのアプリである。

【取材協力:西日本旅客鉄道(JR西日本)】