東京臨海高速鉄道は、りんかい線新型の新型車両「71-000形」を報道関係者向けに公開した。
今回導入する「71-000形」は、1996年3月の新木場~東京テレポート間開業以来28年間に渡り活躍してきた70-000形に代わり導入するもので、10両8編成、全80両を導入する計画としている。
News TRAINS編集部は新型車両のお披露目の様子をお届けします。
■新型車両「71-000形」はどんな車両?

新型車両71-000形は総合車両製作所「sustina S24シリーズ」のステンレス製車両(先頭部はFRP製)として製造された。雨どいや出入口・窓部の枠材を側外板の内側に収めることにより、凹凸のないフラットな外観に。あわせて混雑時の圧迫感を緩和するため、車体幅を既存の70-000形より150mm拡大したという。車体長は、先頭車は運転台機器の関係で19,660mm、中間車は19,500mm、連結面間距離はいずれも20,000mmとされ、相互直通運転を行うJR埼京線・川越線のE233系と同等に。床上面高さは1,130mmで、既存の70-000形と比べて50mm低床化された。
■新型車両「71-000形」エクステリアデザイン
「71-000形」のデザインは、車両部門以外の部署も含めたプロジェクトチームを車内に立ち上げ、検討したという。コンセプト、アイデア、デザインイメージなど意見をまとめ、車両製造会社のデザイナーに伝えることでフィードバックさせたという。




側面のカラーリングは、ホームドアの高さを考慮して車両腰部から上部にかけて配置し、エメラルドブルーのグラデーションで東京湾ウォーターフロントの水辺の空間を表現した。号車・車いす・ベビーカーマークや車両番号を全体デザインと調和するよう一体化するなどの工夫も。
■新型車両「71-000形」の車内






そのほか、「71-000形」は非貫通の車両となるため、乗務員室は全室運転台構成に。運転席を高床構造として視認性を高めたという。
■新型車両「71-000形」と「70-000形」の今後

新型車両「71-000形」は、2025年度下期に第1編成の営業運転開始を予定し、2025年度と2026年度に3編成、2027年度に2編成を導入し、保有する全8編成を順次更新するとしている。また、置き換えられる70-000形は、先頭車10両が九州旅客鉄道(JR九州)へ譲渡が予定されており、今後九州地区で見られる日が来るかもしれません。
今後、秋にはデビューが予定される新型車両「71-000形」。りんかい線内や直通運転先などで見られる日はもう少しです。
【取材協力:東京臨海高速鉄道】