【近畿日本鉄道】20000系「楽」リニューアル車両 報道関係者向け試乗会を8月19日に実施

近畿日本鉄道は、20000系 「楽」のリニューアル工事を終え、報道関係者向け試乗会を8月19日に実施した。

「楽」のコンセプトは「地のにぎわい」とし、大阪、名古屋、京都、奈良、伊勢志摩など沿線5地域の魅力を日本の伝統色と和柄により表現して、外装や座席など車両全体に用いている。

外観は、日本で古来より使用されている漆をモチーフとした「漆メタリック」で5種類の色柄をアクセントに加えている。

外装には日本の伝統色と和柄により表現、1号車は京都・伝統色「青鈍」和柄「市松」。

2号車は大阪・伝統色「灰桜」和柄「青海波」。

奈良・伝統色「黄栞」和柄「天平」。

3号車は名古屋・伝統色「緑青」和柄「鹿の子」。

4号車は伊勢志摩・伝統色「黄丹」和柄「縞」。

シートは華やかな5種類の色柄を使用するとともに両先頭車両のサロン席と中間車両の座席には天然木の大型テーブルを設置するなど旅行をより一層楽しめる空間としている。

中間車両は前後のシート間隔を91cmから121cmに拡大した。

両先頭車両には見晴らしのよいパノラマビューを楽しむことができるフリースペース「楽 VISTA スポット」を設置した。

階下室には靴を脱いで利用できる天然木のフローリングにカーペットを備え、靴を脱いで利用できるスペースとした。

6分割できる円型スツールやさまざまなタイプのクッションを配置し、用途に応じて自在なレイアウトが可能。

展望性のよい大きな窓で車窓からの眺望を楽しむことができる。

各車両には大型荷物置場を設置した。

フリーWi-fi、各座席部にはコンセントを設置した。

3号車には車いす対応トイレを設置。

3号車にある車いす対応トイレ前。

シートには「地のにぎわい」を表現した5種類の色柄をランダムに配置し、楽しく華やかな空間にした。

先頭車両の1号車と4号車の車端部にあるボックス席。

運用路線 は大阪線、山田線、鳥羽線、志摩線、奈良線、京都線、橿原線、名古屋線など。

導入は8月21日から運転を開始、主に団体旅行での貸切や近畿日本鉄道や旅行会社が主催する「楽」を利用するツアーで利用することができる。

【取材協力:近畿日本鉄道】