【東京都交通局】都営三田線新型車両6500形を報道関係者向けに公開<Photo report>

東京都交通局は、都営三田線8両編成の新型車両6500形を2月16日、報道関係者向けに公開した。

都営三田線に導入する新型車両6500形は5月14日より運転開始予定で2022年度末まで順次13編成を導入する予定となっている。

新型車両開発コンセプトは三田線の認知度や魅力の向上も目指すべく「PROJECT TOEI」の一環として車両部門以外の部署を中心とする検討チームを立ち上げ「スマート+コンフォート」コンセプトする基本デザイン構想を策定した。

エクステリアデザインは移動を担う都市の一部としての存在感を表現したスマートで無駄のない機能美を感じさせる造形としてある。

先頭部も含めてシンプルな箱型であり、行先表示器や前照灯なども視覚的なノイズとなる要素を極力抑えた収まりとした。標記類についても見やすさに配慮しながら総合的に配置している。

インテリアデザインは通勤型車両として快適性を追求した車内空間を目指した。袖仕切や座席幅の拡大で安全性・快適性を高めるとともにガラスを多用して明るく見通しの良い客室としている。

客室はユニバーサルデザインの考え方を取り入れた「人にやさしい車両」を目指す取り組みを更に進めた車内としている。

すべての車端部は優先席として縦手すりを増やし吊り手の高さにも変化を付けた。乗降扉付近では空間を広げて乗降時の流動性を高めた。

フリースペースをすべての車両に1ヶ所ずつ配置した。

側窓に熱暑感を軽減するIRカットグリーンガラスを採用、静音化を図った冷房装置とともに快適な社内環境を提供する。

室内灯はLED照明を採用、前照灯や尾灯も消費量の少ないLEDとしている。

各乗降扉の上に液晶ディスプレイを3画面ずつ設置、1両あたり4台の防犯カメラを設置した。

編成は西高島平方を1号車とした8両編成で整備時には4両+4両への分割と簡易運転台による自走を可能とした。車体は大型押出形材をレーザ・MIGハイブリッド溶接で組み立てたアルミニウム合金製ダブルスキン構造であり高い構体強度を確保している。

定員は先頭車両139名(内座席39)・中間車両149名(内座席45)。

都営三田線は1968年に巣鴨~志村(現・高島平)間で開業、順次延伸を進め、2000年に目黒~三田間営業開始で全線が開通した。

近年は直通運転先も含めた沿線人口の増加に伴い、混雑緩和も限界近付きつつあることから編成あたりの輸送力を強化する8両編成化の方針が定められた。、1編成が6両から8両になることに定員が862名から1,172名に増加する。

【取材協力:東京都交通局】