女子鉄アナウンサー久野知美さん 書籍「東急電鉄とファン大研究読本」発売記念トークベントを開催

女子鉄アナウンサー久野知美さん(著者 兼 水先案内人)は、南田裕介ホリプロマネージャー監修のもと、書籍「東急電鉄とファン大研究読本」が8月2日に発売をしたことを記念してトークイベントを9月5日に開催した。

2022年9月2日に東急電鉄をはじめ東急グループが創立100周年を迎えることから、東急電鉄 全面協力のもと、「東急電鉄の魅力と歴史を徹底解剖」「検車区・車両総合事務所・保線区・研修センターに潜入取材」「ファンサイト運営者が語る東急電鉄の魅力」「東急電鉄妄想鉄道へようこそ」の4つの章のもと、鉄道本シリーズ過去最大の収容ページ数となって刊行。

トークイベントは、オンライン配信、書泉グランデ7階イベントスペースにおいて行われた。

イベント前にはマスコミ向けに記者会見を行った。記者会見の内容をお伝えする。
【Q.本を作るにあたって、ここがウリみたいなセールスポイントがあれば教えてください。】
『大研究読本とし4冊目になるがPRとして、出ている情報の中でも、これまでの作品のなかで積載量がMAX。ページ数が一番多いのが一つウリになっていて、東急グループ100周年イヤーということもあり、東急さんが肩をまわしてくださった、この企画をやりたいと監修の南田裕介ホリプロマネージャーとだしたらほぼほぼ全部通過、全てのやりたいことを叶えさせて頂いた。前作の東京メトロ同様にすべての車両基地を訪問、保線区にしっかり入らせてもらい手で持つタイタンパーを操るという経験、初めての経験をさせていただいていますのでそういった足で稼いだ情報が一番のウリかななんて思います』

【Q.やりたかった企画、なかでも楽しかった、印象に残っている企画は?】
『しぶそば店員体験してみた。おそらく他ではやらないであろうという企画ページになっていて、朝早く開店前にお店を貸し切って、かき揚げを揚げるという前代未聞の企画をやらせていただき、店長さんと、自身、監修の南田さんとかき揚げ対決をしたところ、見事に三弾落ちで南田さんのかき揚げが崩壊するという、書籍26ページ。オートマティックシステムで造られているとはいえ、どれだけプロというのがすごいのかがわかったし、美味しさの裏の苦労とお蕎麦をしめるときの水の冷たさ、こんな冷たいのかなんていうところも体験し、だからこその美味しさクオリティで早い、美味いというところを感激しきりでした』
『2023年に相鉄・東急直通線が開業しますが、そこの工事現場に潜入させてもらい、今じゃないと歩けない工事エリアを歩かせていただいたというのは勉強にもなりましたし、枕木も騒音防ぐために形が違ったり、トンネルもその場所によって最適な方法というのが考えられていて、周りの皆さんにご迷惑をおかけしないように運行しながら、基本的にはお休みをさせずに工事を進めるという鉄魂にすごく惹かれた。工事鉄という新しいジャンルに目覚めそうなくらいでした』
『工事でいうと、渋谷の地下化も含めて5社相互直通運転の時の渋谷-代官山切替工事のところなどは、ニュースなどで大きく報道され、大きな話題となっていると思うが、生放送もびっくりな過密ダイヤで秒刻みで造られているという工事の裏側のお話を伺い、その一面の中に人らしいというか願掛けをして神社に行くというお話を聞け、やっぱり人が造ってるんだなっていうところを密着取材をさせていただいたのがこの本らしいし、工事を担うグループを持っている東急さんらしい書籍になったかなと思います』

【Q.久野さんにとって、東急の駅でもっとも馴染みのある路線とか駅など、また東急沿線に住むなら…これからもし住みたい駅があったら教えてください】
『馴染みのある駅は…大井町線の九品仏駅は、TBSラジオで「乗り物ニュース1155」をやっていた時に制作会社が九品仏にあり、収録などで通っていた間に、毎度ドアカットを経験して、こじんまりとした踏切を渡ってスタジオに行くというところがすごく思い出深いという大好きな駅の一つ。もう一つ、池上線の蓮沼駅。ニュースを読む時代があり、ずっと通っていたということもあり、東急さんなんだけど、渋谷駅とか代官山駅とか代表的な駅じゃなくてそういうちょっとしたこじんまりとした駅とした駅が好き。住むとしたらその辺りを選ぶんじゃないかなと個人的には思ったりします』

【Q.東急のなかで一番好きな車両は?】
『今年度引退してしまう8500系は大好き。というのも、今はリモートで収録しているが、一時期埼玉の春日部の方まで毎週金曜日にナレーションの収録で通っていたという時期があり、その時にスカイツリーライン直通で田園都市線の車両が来るので8500系によく乗っていて、長い距離動けば動くほど昔の駆動方式のちょっとしたGが掛かる感じがあって、夏などは落ち着いたクーラーなどではなくて、扇風機ファンがくるくる廻っているところとかなどがかっこよくて、そういった意味ではたまらなく8500系が好きです。長津田の取材の時には8500系の1編成が最終日を迎えるという日があったので、それをちょっと動画を撮らせていただいたり、ラストランということもありお花と一緒に写真を撮らせていただいて…というような思い出もあり、そういった意味でも大好きな車両の一つです』

【Q.関西人からすると東急を知っている方もいるが、知らない方もいる。そのためにこの本がよくわかるが、特に関西の皆さまに特に東急のここがおススメだよ。初めて東急に乗る時は特にここを見たらいいというおススメポイントは?】
『あの車両は今のシリーズで、水間鉄道で東急の車両が走っているので親しみを持ていただければなというのがひとつ。短い区間ではあるが、水間鉄道はがんばって走っていて、またリーズナブルにヘッドマークを出せることでも有名なので、そういったところでもしかしたらあなたの隣に東急がいたかもしれないけども改めて知っていただければと思います』
『東急のここを見ろというところでは、渋谷駅の散策は今回取材をして、知らないことも結構多かったので、一旦駅構内をくまなく歩いてみいても楽しいかもしれないです。書籍29ページからになるが、宇宙船のような造りというところで…建築家 安藤忠雄氏がこだわりを持って造られた、空気の流れを考えて暑い日は暑くならないように、寒い日は寒くなりすぎないようにというところも工夫されていたり…。また、ちょっとした駅員さんの工夫…例えばどんなに小さな駅でも、どんなに大きな駅でも「のるるん」が基本お出迎えをしてくれていて、その「のるるん」がクリスマスのシーズンにはサンタクロースになったり、5月のこどもの日には兜を被っていたり、最近では「のるるん」の仮装大賞選手権を行っていたりしたり、東急は関西でいう阪急電鉄さんみたいに敷居の高さがあると思っていて。実際にそう感じていたが、実は身近というか…小さなお子さまの為にいろいろな工夫がなされているし、例えば、「白線の内側に下がってください」などそういった言葉を基本的に「のるるん」が言ってるっていうところも見てほしいと思います。まずはいったん渋谷駅をこの本を見ながらうろうろしてみて、「のるるん」を追いかける旅、そしてしぶそばを食べたりとかしていただく内に、どんどん東急沼にハマっていってくれるんじゃないのかなと思います』

【Q.来年3月に、相鉄・東急直通線が開業するが久野さんとしては開業した後に直通線を使ってどういう乗り方してみたいとか、期待されていることは?】
『迷いますが…新線部分というのは必ず乗車して、かぶりつきをしたいと思う。相鉄線の12000系に乗ってかぶりついて、ピカピカのトンネルて恐らく今しか見られないので、汚れる前のピカピカのトンネルを見て、いろいろと楽しみたい。また発表された、新横浜駅と横浜駅を一律の定期運賃で…どちらの駅でも降りられるように…というのを味わいたいが為だけにそこで定期を買いたいと思ったりします』
記者会見では、書籍への思い、たくさんのお話を聞くことができた機会となった。ぜひ、一度手にして、じっくり読んでほしい。

「東急電鉄とファン大研究読本~進化し続ける銀色電車」は、カンゼンより定価1,600円+税で全国の書店、オンラインショップ等で発売中。

【取材協力:カンゼン・書泉】