南海電気鉄道は、2023年10月(予定)の実施に向け、鉄道線旅客運賃の変更認可申請を国土交通省国土交通大臣に行ったことを発表した。
初乗り運賃を、現行の160円から180円に。改定後の大人普通旅客運賃は、3キロ以内の初乗り運賃区間は20円、4キロ以上15キロ以内は30円、16キロ以上は40円の値上げとする。改定率は、普通運賃が9.0%、通勤定期券が12.3%、通学定期券が4.5%となる。
難波駅~中百舌鳥駅間の普通運賃に特定運賃が設定される。現行運賃は340円。改定運賃は370円。特定運賃は350円とし、申請運賃の認可後に特定運賃の届出を行う予定としている。今回の運賃改定は、沿線人口の減少や、コロナ禍における利用動向の変化を受けて実施するもので、運賃改定は2023年10月の実施を予定。消費税率の引き上げを除く運賃改定は、1995年以来28年ぶりとなる。
車両面では、高野山へのさらなる誘客強化策として、2025年度を目標に高野線へ新たな観光特急車両を導入を計画。高野山へのアクセス手段としてだけでなく、「乗車すること」自体を目的化としていただけるサービスを目指すとしている。