【大阪市高速電気軌道】独特のデザインやスマホ充電用のUSBポートに注目、大阪メトロ中央線の新型車両400系を公開＜Photo report>

400系車両は、「大阪・関西万博」を契機に新世代車両として開発を進め、安全性、移動手段としての新機能と高レベルの快適性を追求し、デザインも「乗って楽しい」を形にした。外観は、前面形状をガラス張りの展望形状とし、宇宙船を意識させる未来的デザインを採用。

客室との仕切り部分も窓を大きくし、乗客などからの展望をよくした。また、将来の自動運転の可能性を示唆する外観、ホーム可動柵時代の乗降口の明確化、最新室内装備によるコミュニケーションをデザインテーマとしており、扉には中央線の号線色のグリーンを主体に、各車両の装備に応じた配色とした。

車内は、1編成につき1両にクロスシートを配置。

ロングシート車両は背もたれ部分を高くし、座り心地を向上させたほか、荷棚の高さを利用しやすいよう100ミリメートル下げた。

また、バリアフリー化に取り組むほか、天井を落ち着いた配色、壁面と床面をより明るくし、機能に応じた多色使いの座席と相まって、モダンで快適な空間とした。

車内快適性の向上として、空気浄化装置を全車両に設置。先頭車両にはユーティリティスペースとして、モバイル用電源「USB TypeーA」付カウンターを設けた。乗客のニーズに対応できるようにしたほか、車内Wi-Fiの導入、車内での犯罪抑止及びセキュリテイ向上を図るため防犯カメラを全車両に導入した。

また、運転台においては、30000系の増備車と同様にワンハンドルマスコンを採用したほか、メーター類を液晶ディスプレイ化。自動運転に対応できる内容となっている。

400系は、現在中央線で運行している20系車両の更新車両と、他路線へ転用する24系車両の置き替え用として導入。2023年4月からの運行開始を予定している。

【画像提供：伊原薫】
【取材協力：大阪市高速電気軌道（大阪メトロ）】