【東日本旅客鉄道】首都圏でワンマン運転を拡大 南武線や常磐線各駅停車で2025年春から 2026年には横浜線・根岸線でも

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、2025年春から首都圏主要線区でワンマン運転を拡大することを発表した。

2025年春から、南武線 川崎駅~立川駅間、常磐線(各駅停車)綾瀬駅~取手駅間でワンマン運転を開始。

2026年春から、横浜・根岸線 八王子~大船駅間でワンマン運転を導入する。なお、東神奈川駅~大船駅間は横浜線車両E233系8両編成のみがワンマン運転となる。

その後、2030年頃までに山手線、京浜東北・根岸線、中央・総武線(各駅停車)、埼京・川越線においてもワンマン運転を実施するとしている。

JR東日本は、ワンマン運転導入に際して、人手不足や社員の就労意識の変化などの対応が目的とし、これまで車掌が担っていた役割を運転士が兼務する。運転席に乗降確認モニタを設置するほか、列車内で非常事態が発生した際に車内の乗客と通話ができ、運転士が応答できない場合などに輸送指令室につながる機能などを導入する。一方、安全性向上への取り組みとして、駅でのホームドアの整備を進め、安全を確保していくとしている。
このほか、輸送安定性向上や運転士の負担軽減のため、自動列車運転装置(ATO)や定位置停止装置(TASC)も整備を進め、加えて、万が一の際に乗客が展開できる避難用はしごを編成の前後に設置するほか、車両前方のステレオカメラによる障害物検知システムの開発も進めていくとしている。