近畿日本鉄道は、AIやITなどの先端技術を活用した新しい駅運営の形「近未来ステーション構想」を大和西大寺駅で実施、7月1日、報道関係者に公開した。
【駅案内ロボットを試験導入】
改札内コンコースに「アリサ」、改札外中央改札口カウンターに「リン」が案内、駅員のように対話を中心としたコミュニケーションで案内する。
「アリサ」はお客様を検知して話かける。「リン」は言語種別 日・英・中・韓の4カ国語を自動識別する。
【改札口見守りシステムを試験導入】
改札口付近のカメラ映像をAIが解析し、白杖のお客さま、車椅子使用のお客さまを自動的に検知する。
検知結果は専用パソコンとパトライトにより駅務室内の係員に通知する。
(改札口見守りシステムは普段、駅務室内に設置)
【大型マルチディスプレイを導入】
中央改札内に大型マルチディスプレイ55インチ9台を設置、停車駅案内やのりば案内、沿線の案内等の情報を提供、事故やダイヤ乱れの際は運行情報を提供する。
【指紋認証改札システムを試験導入】
自動改札機に非接触式の指紋認証機を取り付け、駅構内店舗など従業員の入退場管理を自動化する。
「近未来ステーション構想」これらの取り組みによりサービスや安全性の向上や駅係員の業務負担軽減および効率化を図っていく。
今後は大和西大寺駅はリニューアル工事を実施、歴史ある西大寺の街並みに相応しい玄関口として「和の伝統と現代技術の融合」をイメージコンセプトに外装は光沢のあるダークグレーの色合いにランダムな表面加工を施して陰影をつけることで先進性を表現、格子をモチーフとした木目調フィンルーバーをアクセントとし、内装は木目調と石調をベースにシンプルなデザインとする。
【画像提供:近畿日本鉄道】