阪堺電気軌道は、近畿運輸局長に対し、軌道旅客運賃改定を改定するための届出を行ったことを発表した。
運賃改定を行う理由について、少子高齢化にともなう沿線の生産年齢人口の減少、新型コロナウイルス感染症の感染拡大といった利用者の減少のほか、電車動力費などの費用の上昇による厳しい経営環境が続く状況にあると説明。今後も公共交通機関としての責任を果たすこと、安全・安心な輸送サービスを提供することを目的に、運賃の改定を決めたとしている。
運賃改定の対象は大人普通運賃で、2020年9月14日付で認可されている上限運賃250円の範囲内で引上げを行う。全区間 現行230円を240円へと改定する。なお、小児普通運賃と通勤定期運賃、通学定期運賃は改定の対象外、現行運賃のまま据え置く。
運賃改定は、2025年4月1日を予定する。