東京地下鉄(東京メトロ)は、安心して地下鉄を利用ができるように全車両の抗ウイルス・抗菌処置を実施する。
コーティング作業を行う様子を7月9日、報道関係者に公開した。
車内の手摺り、吊り手、握り棒、座席シート、壁面などに抗ウイルス・抗菌効果のある車両用抗菌コート剤を噴霧し、抗ウイルス・抗菌処置を実施する。
抗菌コート剤はインフルエンザウイルス、大腸菌、黄色ブドウ球菌等への抗ウイルス・抗菌効果を有している。新型コロナウイルスに対する効果は試験機関での検証に至っておらず、確認されていないが、インフルエンザといった一般的な同種構造ウイルスへの効果はあるという検証結果が出ているので、新型コロナウイルス感染症への効果も期待し、実施する。
これまで実施してきた車内消毒(15日周期で消毒剤を用いた清掃及び10日周期での噴霧器による消毒)については抗菌コーティングへの影響を考慮し今後は実施せず、代わりにコーティングメンテナンス用の補助剤を用いて15日周期での清掃周期で清拭による除菌作業を今後実施しながら、コーティング効果の検証を行っていく予定となっている。
作業は7月2日から8月中旬にかけて全2,720両を対象に実施していく予定で、既に一部車両には処置を実施しており、208両への処置を完了している。
【取材協力:東京地下鉄(東京メトロ)】