東海旅客鉄道(JR東海)は、ハイブリッド方式の新形式車両「HC35形」を新製し導入することを発表した。
快速「みえ」や高山本線・太多線等の普通列車で使用するキハ75形気動車が製造から約30年が経ち、更新期を迎えることから、HC85系、315系で培った技術を活用し新製するもの。「HC35形」は、ディーゼルエンジンを用いて発電した電気やバッテリーに蓄えた電気を用い、モーターを回して走行するハイブリッド方式の車両で在来線普通車両へのハイブリッド方式の導入は初めてとなる。
エクステリアは、在来線通勤型電車315系のデザインでも採用する親近感のある形状・色彩をベースとしつつも、快速「みえ」の速達性を表現したデザインとする。車内の座席は、導入する線区や列車の特徴に合わせ、快速「みえ」で運用する車両は転換クロスシートとロングシートを1両ずつ、高山本線・太多線で運用する車両は2両ともロングシートとする。 そのほか、全編成に車椅子対応トイレを1箇所、各車両に車椅子スペースを設置し、バリアフリーに配慮。防犯カメラや、既存車両より冷房能力を約16パーセント向上した空調機器などを搭載するとしている。
「HC35形」は、2両編成を19本を新製し、2028年度から2029年度にかけて、名古屋~伊勢市・鳥羽間(快速「みえ」など)、岐阜~下呂間、美濃太田~多治見間に順次導入し、製造から約30年が経過したキハ75形を置き換えを行うとしている。
【画像:東海旅客鉄道(JR東海)ニュースリリース】


