【九州旅客鉄道】新D&S列車「36ぷらす3」の車内を公開

九州旅客鉄道(JR九州)は、10月16日より運転を開始する新D&S列車「36ぷらす3」の完成披露式典を9月29日、小倉総合車両センターにおいて開催した。

九州のすべてがぎゅーっと詰まった「走る九州」といえる列車、5つのルートで九州全県を巡る列車は787系を全面的にリニューアルし、6両編成全車グリーン車で運転する。

1号車は3~4人用個室

九州旅客鉄道D&S列車として初めてタタミ敷を採用、既存のグリーン個室のほか、4人個室を3室新設、パーテーションの高さ抑えることで明るく開放的な空間を提供、格天井を採用し、クラシックな雰囲気の落ち着いた車内となっている。

2号車は4~6人用個室、車いす対応座席

九州旅客鉄道初となる6人まで対応の個室を3室、1号車同様パーテーションの高さを抑えることで明るく開放的な空間を提供、格天井を採用し、モダンで明るい車内となっている。
車いす対応座席を2席設置、利用がない場合は共用スペースとなる。

3号車は1~2人用個室、ビュッフェ

従来のセミコンパートメント(定員4名)を2人用個室にリニューアル、ビュッフェは1992年運転開始当時から残るドーム天井を活かし、床や壁にコロナウイルスに強い銅板を使用することでモダンな空間となった。
中央部のカウンターでは販売を行うほか、新規に業務スペースを併設し、車内の昼食準備提供に活用、リーチイン冷蔵庫を設置し、ミニミニコンビニの楽しさを演出する。

4号車はマルチカー

体験メニューや車内イベントの活用のほか、随時モニターで沿線の動画を放映、
マルチカーのミニカウンターはイベント等に使用するほか、沿線の旬の食や飲み物などをタイムリーに販売したり、観光案内を行ったり、活用方法を検討している。

5号車はグリーン車

4列配置を3席とし、800系新幹線の座席をベースに大型の座席により余裕のある席となっている。
座席は食事のとりやすいよう、特製テーブルを採用、座席背面に革製のポケットを鉄道車両で初めて採用した。車両中央部はサービスや販売等に活用する。

6号車は1号車同様にタタミ敷となっている。

4列配置を3席とし、800系新幹線の座席をベースに大型の座席により余裕のある席となっている。座席は食事のとりやすいよう、特製テーブルを採用、座席背面に革製のポケットを鉄道車両で初めて採用した。両中央部はサービスや販売等に活用する。

各車両は「ななつ星in九州」「或る列車」などで定評のある大川組子を多用している。

天井は「格天井」「光天井」のほか従来の787系の天井を活かした仕様。

壁や荷物棚は本物の木を加工した素材を使用、床には寄木仕上げ・木にオリジナル柄を印刷した新しい表現。

個室は13室最大46名、座席は57名、車いす対応席をあわせ、定員は105名。

【取材協力:九州旅客鉄道(JR九州)】