四国旅客鉄道(JR四国)は、観光列車「志国土佐 時代の夜明けの ものがたり」を2月21日、報道関係者に公開した。
土佐流のおもてなしで楽しむ列車旅をコンセプトにした観光列車で2両編成全車グリーン車指定席(定員47名)の特急列車として4月18日より高知~窪川駅間で運転する。
幕末、日本が激動の時代を迎えるきっかけとなった黒船。太平洋からやってきた黒船はその時代の人々の価値観を大きく揺るがす存在となり、また、志士たちが日本から世界へと広い視野を持つ原動力となった。龍馬たちの眼前に広がる青い空と海の彼方には、確かに新しい時代の夜明けがあった。
高知を走る2両編成のものがたり列車は幕末の歴史を象徴する「クロフネ」と、龍馬たちが水平の向こうに夢見た新しい時代の夜明けを連想させる「ソラフネ」、それぞれ異なる色使いで展開。 星空から日が昇り、明るい青空になる情景を幕末の志士たちが夢見た日本の夜明けになぞらえ、さらに未来的なモチーフも入れ込んだ車両のデザインとした。
1号車「KUROFUNE」
果て無き青空のもと、仲間達と新たな時代への「志」を語りながら大海をゆくを蒸気船をモチーフに、文明開化期から萌芽する19世紀末芸術を想起させるデザインをあしらった。
車内は1名から利用できる「高知家の団らんシート」
3~4名で利用できる「BOX席」
2号車「SORAFUNE」
大空のその先、大気圏を突き抜けた宇宙空間までにも繋がる未来への「夢」をコンセプトに、レトロSF小説で描かれる空想科学上の宇宙船をイメージしている。
窓向きの席
席を向い合せることも可能にした2号車
専任のアテンダントが乗務
高知発土佐久礼・窪川行は「立志の抄」、窪川・土佐久礼発高知行は「開花の抄」
デビュー前の2月29日高知駅、3月1日窪川駅、3月7日高松駅、3月8日岡山駅において車両展示会を実施する。
【取材協力:四国旅客鉄道(JR四国)】