【四国旅客鉄道】2代目観光列車「伊予灘ものがたり」報道関係者向けに公開 車内編<Photo report>

四国旅客鉄道(JR四国)は、2代目観光列車「伊予灘ものがたり」を2月21日、報道関係者向けに公開した。

2代目観光列車「伊予灘ものがたり」はキハ185系を改造した3両編成(1号車キロ185-1401・ 2号車キロ186‐1402・3号車キロ185‐1403)となり、全車グリーン車で運転する。コンセプトをレトロモダンな車内で大切な人と過ごす上品な非日常空間とし、より上質感にあふれるゆったりとした時間を過ごしいただけるようサービスや設備面でブラッシュアップを図る。

エクステリアデザインは伊予灘の夕景をモチーフとしたシンボルマークや茜色と黄金色のカラーリング、側面に大きく描かれた和デザインのヱえ雲ぐもなどを引き継いだ外装とより夕日の光に映えるよう、四国旅客鉄道(JR四国)の車両で初めて全面にメタリック塗装を施した車両になる。

車内インテリアデザインは 1号車「茜の章」 定員27名
伊予灘を染めてゆく夕焼けの空をイメージした車両。
座席は海向き展望シート・2名掛け山側イート・4名掛けボックスシート設置。

車内で使用している砥部焼の食器を作品として鑑賞できるようサテライトカウンターの通路面に展示用ディスプレイを設けている。

2号車「黄金の章」 定員23名
沿線に降り注ぐ太陽や愛媛の名産であるみずみずしい柑橘をイメージした黄金色の車両。
座席は海向き展望シート・2名掛け海向けシート・2名用対面シートを設置。

3号車「陽華の章」 定員8名
四国旅客鉄道(JR四国)では初となるグリーン個室を1室新設。
伊予灘のあたたかい光の雫をイメージした照明、全面を小桜紋をあしらったサクラ材の壁は「陽華の章」の「陽」と「華」をモチーフにしたデザイン。
海向きのテーブルの鏡面に映り込む空のきらめきは伊予灘の海の青へと続く視覚効果を生み、車内空間が車外の景観と繋がるかのように感じる演出となっている。

愛称「Fiore Suite(フィオーレスイート)」の由来は「Fiore(フィオーレ)」はイタリア語で「花」という意味を持ち、「陽華の章」の名前の由来でもある「沿線に咲く花々」のイメージを表しています。シンボルマークとした桜紋のデザインを、壁全面に桜小紋としてあしらい、花々が咲きほこる様子を客室内に表現した。大切な人と、車両貸切の「スイートルーム」でかけがえのない時間を過ごしていただきたいとの想いを込めて「Fiore Suite(フィオーレスイート)」と名付けた。 

サービスギャレーを設けたことで初代「伊予灘ものがたり」のオープンカウンターでできなかった温かい料理が提供できる。

多目的トイレは2号車・女性専用トイレと男女共用トイレは3号車に。


多目的トイレの前の洗面台は砥部焼の洗面鉢、トイレ内の手洗い場に砥部焼の手洗い鉢を使用している。

車内Wi-FIサービスの利用ができる。

初代車両で運転室の壁があり見ることのできなかった前面展望が楽しめる。

アテンダントの新制服披露された。

コンセプトは「レトロモダン」「憧れ」「親しみやすさ」

初代からのコンセプトである「レトロモダン」ベースに2代目の新しさをデザインに表現した。
アテンダントらしいエレガントなデザインの中にエプロンのミカン柄やワンピースのプリーツ部分のグラデーションといったワンポイントで雰囲気の柔らかさを親しみやすさを表現し「伊予灘ものがたり」の魅力をさらに引き立てる「デザインとなっている。

(左から秋冬・エプロン、秋冬・正装、春夏・エプロン、春夏・正装)


運転開始4月2日は特別ツアーとなり一般発売は4月3日からとなる。

運転区間はこれまでに引き続き、松山駅~伊予大洲駅・八幡浜駅間を運転する。

西牧世博四国旅客鉄道(JR四国)代表取締役社長は報道関係者向け公開に出席した。

【取材協力:四国旅客鉄道(JR四国)】