【芝浦工業大学】「403号機関車」を芝浦工業大学付属中学高等学校で一般公開中

芝浦工業大学は、西武鉄道より芝浦工業大学付属中学高等学校100周年記念事業の一環として、元鉄道院「403号機関車」の寄贈を受け、一般公開を開始した。

海上に築かれた鉄道用の堤である「高輪築堤」の築石を港区教育委員会と東日本旅客鉄道(JR東日本)より寄付。オブジェとして機関車土台に設置した。汽笛及び走行音は、博物館明治村協力の元、動態保存されている蒸気機関車9号から採音され定刻再生される。

《機関車公開場所》芝浦工業大学付属中学高等学校 公開空地内にて24時間見学可能
《運転台公開》  月曜~土曜(日祝及び学校休み時は休み)9時~17時
《汽笛音》    毎日12時及び17時

■鉄道院403号(西武鉄道4号)蒸気機関車
【403号の概要】
1886年(明治19年)にイギリスのナスミス・ウィルソン社で製造された400形の1両。同一設計車として500形・600形・700形(鉄道作業局A8形)など存在しており、いずれもイギリスから輸入された。後に国産の860形(A9形)、230形(A10形)などの礎となった。特徴として機構が簡便なジョイ式弁装置の採用が挙げられ、先輪と従輪はウェッブ式ラジアル軸箱となっており、円弧上に移動することで、動揺が抑制される機構となっている。保存展示にあたっては、徹底した補修整備を実施。失われていた製造銘板とナンバープレートを復元して取り付けた。

【画像提供:鉄道企画㈱】