首都圏新都市鉄道は、つくばエクスプレス新型車両TX-3000系を10月25日、つくばエクスプレス総合基地において報道陣に公開した。
新たに導入するTX-3000系は全5編成(TX-81~85編成)の30両を導入、先行する第1編成が完成した。
デザインコンセプトは「継承」TX-1000系、TX-2000系のシリーズ性を感じさせる。「進化」技術の進化にあわせた最新技術を採用する。「洗練」良い印象を残し、次世代につなげる。
外観はTX-1000系、TX-2000系の基本ベースを継承しつつ、先頭前面の傾斜を強くした。ヘッドライトの形状で先鋭感を強調した。前面窓はメンテナンス性を考慮したシンプルな構成。現行車両のデザイン「ブルー」と「レッド」を継承。斜めのラインで疾走するexpressをイメージし、スピード感を表現した。
内観は清潔感、開放感のあるデザイン。座席のクッション性を改良し、座り心地が向上。連結面や座席横の仕切りや荷棚に透明な強化ガラスを採用し、車内の見通しを改善した。
1編成6両すべての車両で範囲を明確にしたフリースペースとユニバーサルデザインシートと優先席を設置した。
ドア上部に42インチハーフの大画面液晶車内案内表示器を搭載して乗換案内や駅設備案内等を提供する。
設計最高速度は時速130キロ、列車の前方を監視するドライブレコーダーを設置した。
TX-3000系(TX-81編成)は2019年11月3日に開催の「TXまつり」で一般に公開し、11月~12月に試運転、2020年1月に竣工検査、2020年2月に乗務員習熟訓練、2020年3月に営業運転を開始。
朝ラッシュ時間帯の最混雑区間の1時間当たりの最大運転本数を22本から25本に増加させる輸送力増強対策としてTX-3000系5編成の車両を増備、車両基地内留置線を設置、変電所増強を行う。
取材日・取材場所:2019年10月25日 つくばエクスプレス総合基地・2019年11月3日 つくばエクスプレス総合基地(TXまつり)
【取材協力:首都圏新都市鉄道】