【西日本旅客鉄道】岡山・備後エリアに導入する新型車両227系500番代「Urara」を公開<Photo report>

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、岡山・備後エリアに導入予定の新型車両227系500番代「Urara」を報道関係者に公開した。

広島エリアや和歌山エリアに導入している227系をベース新造し、形式は227系500番代。車両愛称名は「Urara(うらら)」。車両のデザイン監修はGKデザイン総研広島が担当し、車両製造は近畿車輛が制作した。

デザインコンセプトは、「豊穏の彩(ほうおんのいろどり)」。シンボルカラーは豊穏のピンクとし、車体前面の窓下と先頭車間転落防止ホロに配色。車体側面の乗務員室ドア後方と連結部付近にも「豊穏ピンク」の縦のラインを配した。車両愛称名「Urara」のロゴマークやエリアシンボルマークも配置されている。
車内の座席は広島エリアの227系と同様に転換クロスシートだが、ドア間の座席を縦4列とし、出入口付近のスペースを拡大することで、よりスムーズに乗降できるように。ドア付近に補助シートも設けた。
車端部に車いす・ベビーカー利用者向けのスペース、車端部にバリアフリートイレも用意された。車内照明をLED化し、自動温度調節による空調や自動換気機能も搭載。乗客が快適に利用できるような車内空間を提供するとしている。吊り手と手すりはオレンジの色調とし、とっさの際につかまりやすい形状に。防犯カメラや戸挟み検知装置を導入し、車内の安全性向上を図った。車内ドア上部に情報表示装置を設置し、2カ国語による行先案内を行う。
227系500番代は2023年度より順次導入し、2024年度末頃まで約2年かけ岡山・備後エリアの既存車両を順次置き換える計画としている。導入車両数は、計101両(3両編成×25編成、2両編成×13編成)。導入線区は岡山・備後エリアの山陽本線などを予定、具体的な導入線区については検討中としている。

【取材協力:西日本旅客鉄道(JR西日本)】