【福井鉄道】新型車両F2000形「FUKURAM Liner(フクラムライナー)」を公開、3月27日より運行開始へ<Photo report>

福井鉄道は、2023年春に運行開始の福武線新型車両F2000形「FUKURAM Liner(フクラムライナー)」を報道関係者らに公開した。

【F2000形「FUKURAM Liner(フクラムライナー)」の外観】
F2000形「FUKURAM Liner(フクラムライナー)」の外観は直線を基調とした次世代のLRVを表現し、福井鉄道のコーポレートカラーであり、福井の青い空と緑の大地をイメージした青、緑、白のカラーリングが施された。車両はアルナ車両製で、超低床車両シリーズ「リトルダンサー」のうち、最大クラスの「タイプL」。制御方式はVVVFインバータ、ブレーキは回生ブレーキおよび発電ブレーキを採用し、およそ2割の消費電力削減を達成。
従来の車両と比較してバリアフリー化が進められ、出入口には、ホームに段差がある場合でも容易に乗り降りできるよう、福井鉄道の車両としては初めてスロープが配備された。

【F2000形「FUKURAM Liner(フクラムライナー)」の内装】
F2000形「FUKURAM Liner(フクラムライナー)」の座席シートは、沿線の水の張られた水田や日野川など、豊かな水資源をモチーフとして水の流れを感じさせる色柄を採用した爽やかなシートデザインとなっており、ロングシートを採用し、従来車両に比べ通路幅が広くなった。
出入口付近は段差がなく、乗り降りしやすいバリアフリー対応に。車いすスペースは2か所設けられた。
また、各所に握り棒を増やしており、立席握り棒は曲線のデザインで、前方に出すことにより立席時や座席から立ち上がる際にもつかみやすい形状に。「福井らしさの演出」として、出入口付近の吊り革に、福井を代表する「かに」「レッサーパンダ」をデザインしたものを使用。「かに」は、揺れにあわせて目玉も動くという仕掛けも施された。
そのほか、車内モニターを4台設置し、西山公園や蔵の辻、足羽公園など地元観光地を映像で紹介する。
F2000形「FUKURAM Liner(フクラムライナー)」は、今後試運転を行ったうえで、3月27日より、たけふ新駅~田原町駅と福井城址大名町駅~福井駅で運行を開始し、4月上旬ごろ、えちぜん鉄道への乗り入れを予定する。

【画像:伊藤岳志】
【取材協力:福井鉄道】