東武鉄道は、2023年7月15日より運行開始の特急スペーシアの新型車両「N100系 スペーシアX」を報道関係者らに公開した。
旧「スペーシア」から約33年ぶりに導入となるフラッグシップ特急。News TRAINSでは、「スペーシアX」を詳しく解説します。
【スペーシアXのデザイン】
「スペーシアX」のデザインは、旧「スペーシア」が築き上げてきた伝統や認知度・イメージを維持・継承しつつ、より進化したフラッグシップ特急とすることを目標とし、エクステリアは現行の「スペーシア」をアップデートすべく、流線形状とラグジュアリーな面影を残し、フォルムを現代に進化させた。窓枠は鹿沼組子や江戸の竹編み細工といった伝統工芸品を連想させるものとしおり、カラーリングは日光東照宮陽明門に塗られた「胡粉」を着想とした「白」。日の当たり方により色味は違った印象となる。
【スペーシアXの車両外観】
車体には高強度のアルミダブルスキン構体を採用し、先頭車両の浅草方からTc1-Mi-M2-M3-M4-Tc2の6両編成となっていて、定員は212名。旧「スペーシアと比べ76名減となっている。人数が減った理由として、バリエーション豊かな客室空間を構成したためで、利用者のシチュエーションに合わせ6種類の客室が備えられている。両先頭車両には意匠性の高い6角形の窓が採用され、側面表示器28.6インチLCD搭載ガラスサイネージが採用された。文字がくっきり見やすいだけではなく、多彩な映像演出もできるようになった。
東武鉄道の「N100系 スペーシアX」は、2023年度までに4編成が導入され、7月15日より運行を開始する。運行区間は、東武スカイツリーライン・日光線・鬼怒川線 浅草~東武日光・鬼怒川温泉間。浅草~東武日光・鬼怒川温泉間を毎日2往復運行し、木・金・土休日は4往復を運行する。
「スペーシアX」の特急券は、6月15日9時より発売する。
【取材協力:東武鉄道】