京都鉄道博物館では、西日本旅客鉄道(JR西日本)の営業路線と繋がった引込線を活用して現役車両の展示や収蔵資料の展示、体験展示など様々な展示を行っているが、他社の展示コーナーがあるのはご存知だろうか。
本館2Fの「運転シミュレータ」と第2検修庫への連絡デッキの出入り口の間には、「関西の鉄道」という展示コーナーがある。阪急電鉄・京阪電気鉄道・阪神電気鉄道・近畿日本鉄道・南海電気鉄道の近畿の大手私鉄5社と西日本旅客鉄道(JR西日本)の6つのゾーンからなっている。
コーナーの反対側には、京都市電や今の京都市内の交通機関・京都市内街並み(碁盤の目)・京都盆地を流れる河川などのコーナーが設置されている。
そのなかで、注目の展示が始まった。
阪神電気鉄道のコーナーには、阪神タイガースに関するものの展示が始まったのだ。阪神タイガースがJERA セントラル・リーグにおいて優勝を決めた9月14日の翌日9月15日から発売を開始した「2023 阪神タイガース JERA セントラル・リーグ優勝記念入場券セット」。甲子園球場を本拠地とする阪神タイガースと京セラドーム大阪を本拠地とするオリックス・バファローズが進出した、なんば線シリーズを記念し10月22日より発売を開始した「SMBC日本シリーズ なんば線シリーズ記念乗車券&入場券セット」。阪神タイガースが日本シリーズに進出し、38年ぶりの日本一を決めた11月5日の翌日11月6日から発売を開始した「阪神タイガース2023 日本一記念入場券セット」(11月9日から)などの展示が始まった。いづれの記念入場券も完売しているものもあり、今は入手困難となっている。その幻に近い3点の展示を見られるというのは、阪神タイガースのファンのみならず、鉄道ファンでも驚くのではないだろうか。京都鉄道博物館に行ったらぜひ「関西の鉄道」コーナーにも注目してほしい。
ちなみに…。
京都鉄道博物館は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が公益財団法人交通文化振興財団に運営を委託している博物館なので、全国でも他社の鉄道会社の展示を常設で設置しているのは珍しいのではないだろうか。
【展示画像提供:sakuraneko.photo】