鉄道博物館、「鉄道写真家・南 正時作品常設展示コーナー」を新設 南氏が半世紀以上にわたり撮影してきた写真の中から『鉄道の姿』を収めた作品を展示<report>

鉄道博物館は、「鉄道写真家・南 正時作品常設展示コーナー」を2月21日より新設し、同日より展示を開始した。

鉄道写真家・南 正時氏は、半世紀にわたる活動の中で「鉄道写真」というジャンルを確立した鉄道写真家で、これまでも多くの「四季の移り変わりの中で、人々の暮らしと共にある鉄道の姿」を写し発表してきた。鉄道誌や一般書籍を数多く手掛けており、2025年には『鉄道写真家60年の軌跡 南正時自選写真集』を出版した。

今回、館内に常設展示コーナーを新設、一般公開に先立ち、鉄道写真家・南 正時氏と石田亨鉄道博物館館長が出席しオープニングセレモニーが執り行われた。

オープニングセレモニーでは、石田亨鉄道博物館館長による挨拶が行われ、「1年ぐらい前から常設展示コーナーを設置しようと話が進められており、ようやく今日スタートの運びとなりました」と話した。また、南氏が昨年出版した写真集などについても触れ、「南氏の写真について非常に良いところは、個々の写真も素晴らしいが、個々の写真についてのエピソードも非常に素晴らしく、こういったところも常設展で見ていただき、写真の良さを伝わっていってほしい思います」と話した。

これまでも多くの「鉄道写真」を写し発表してきた南氏だが、作品の常設展は初めてだといい、登壇した南氏は「常設展示コーナーの設置、大変嬉しく思います。実は…2020年の写真を寄贈する前…自分の作品はどうなるんだろうという気持ちになった時がありました。自分の作品は一代で終わりにしたほうが…」と思った時があったといい、その話をある方に話した時に「それではよくない、残さなければならない」と強く言われたといい、そういった経緯などがあったことから作品を寄贈することになったという。

鉄道博物館には、2020年から現在にかけ、累計で約4,000点にのぼる作品が寄贈されており、同館は2020年から2023年までに作品をテーマごとに分けた企画展を実施していた。

南氏は、「展示コーナーでは一部ではありますが、作品を展示していきますので楽しんでください」と話した。

オープニングセレモニーでは挨拶の後、「鉄道写真家・南 正時作品常設展示コーナー」に南氏よるサインを記し展示、コーナーの完成となった。

「鉄道写真家・南 正時作品常設展示コーナー」は、本館2Fトレインレストラン「日本食堂」横において蒸気機関車から最新の新幹線まで「鉄道の姿」を収めた作品を8~10点展示し、定期的に入れ替えを行いながら展示を行っていく。なお、展示コーナーは入館料のみで鑑賞が可能となっている。

【取材協力:鉄道博物館】