【九州旅客鉄道】新たなD&S列車 特急「かんぱち・いちろく」のデザインを発表 デスティネーションキャンペーンに合わせて運行開始を予定

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九州旅客鉄道(JR九州)は、久大本線(ゆふ高原線)に導入する新たな新D&S列車 特急「かんぱち・いちろく」について、外観・内装、車両レイアウトやロゴマーク等のデザインを発表した。

■外観・ロゴマーク
車両のデザインは、鹿児島のデザイン会社IFOOが担当した。
●外観

艶のある黒を基調としたデザインで、車体にはゆふ高原線の路線図(久留米駅~大分駅)をモチーフにしたゴールドライン、上下にはゆふ高原線の駅名によるエッジラインを配置。車体にゆふ高原線沿線の景色が映り込むことで、車両全体で雄大な風景を表現するようデザインされた。

●ロゴマーク

列車のロゴマークは、由布岳をモチーフとした冠が数字の「八」を表現。沿線を流れる川を数字の「一」で表し、それが6つ集まり数字の「六」を描く。沿線の自然が「かんぱち・いちろく」のメインロゴを作り上げている。

■外観とレイアウト

車両は3両編成で全席グリーン席とし、座席車両となる1号車には、畳個室、ソファ席も設けたほか、BOX席を設置した。2号車はラウンジ、3号車は畳個室とBOX席を配置。定員は、畳個室が1室6名、BOX席が2・3・4・6名、ソファ席は3名。編成全体では定員60名

■内装・レイアウト
●1号車

大分・別府エリアの風土をモチーフにデザイン。火山や温泉を想起させ、大分の県旗にも使われる赤をベースとした温かい色味のソファ席を配置。テーブルには大分産の杉を用い、天井や手摺も杉板で統一した木の温かみのある客室を演出

●3号車

福岡・久留米エリアの風土をモチーフにデザイン。沿線の雄大な平野や山々を想起させる緑と、福岡の県章にも使われる青をベースとした落ち着いた空間を演出。テーブルには福岡産の杉を用いていて、2~4名でゆっくり過ごせる半個室型のBOX席を設置したほか、子ども連れや家族、グループなどで利用可能な畳個室を配置

●2号車

2号車には共用スペースとして「ラウンジ杉」を配置した。由布院・日田エリアの風土をモチーフにデザイン。樹齢約250年の杉の一枚板カウンターと日田の底霧をイメージした天井が天領地であった日田の豊かな自然を表現し、落ち着きのある洗練された雰囲気を演出。一枚板カウンターの端部にはミラーサイネージを設置し沿線の紹介動画等を放映する。また、ビュッフェを兼ね備え、ゆふ高原線沿線の食べものや飲みもの、列車のオリジナルグッズなどの販売を予定する。

新たなD&S列車 特急「かんぱち・いちろく」は、2024年春の福岡・大分デスティネーションキャンペーンの開催に合わせデビューする予定で、博多駅から湯布院・別府駅方面を特急「かんぱち号」、別府・湯布院から博多方面を特急「いちろく号」として運転する。

【画像提供:九州旅客鉄道(JR九州)】