【南海電気鉄道・泉北高速鉄道】南海電鉄8300系と泉北高速鉄道の9300系が「2023年度グッドデザイン賞」を受賞

南海電気鉄道と泉北高速鉄道は、南海電鉄8300系車両と泉北高速鉄道の9300系車両が「2023年度グッドデザイン賞」を受賞したことを発表した。

■8300系車両及び9300系車両
8300系車両及び9300系車両は、「省エネルギー化」、「安全・サービスの向上」、「車両メンテナンスの向上」を目指して開発。「人と環境に優しい車両」として完成した。 2015年から導入している8300系車両は、一部車両にラゲッジスペースを設けて様々なニーズに対応しているほか、お客さまの声を内装に反映させ、より車両に親しみを感じていただけるようアップデートしてきた。一方、泉北高速鉄道の9300系車両は、8300系車両をベースに、外装と座席シートの色に泉北高速鉄道伝統のカラーを採り入れて泉北らしさを表現するとともに、内装に濃い色調の木目柄を多用することで、落ち着きと安らぎの空間を演出した。

グッドデザイン審査委員は、「通勤用の鉄道車両は基本設計を共通とすることが多く、個性が出しにくい。その中でこの2車種は、グループとしての共通項と、会社ごとの独自性を絶妙に両立している。とりわけ車内の木目調の床と、人数分を2トーンで色分けしつつ落ち着いた色調の座席は、住宅のインテリアを思わせる。そのうえで9300系はダークな木目調と暖色系の座席とすることで、ニュータウンを走る鉄道車両としての差別化を実現している。空港アクセス鉄道で重要な多目的空間を導入するなど、多様化に配慮している点も印象的である。」と評価コメントとして話した。