西武鉄道と伊藤忠エネクスは、4月1日から鉄道保線機械「モーターカー」の燃料として次世代バイオディーゼルのリニューアブルディーゼルの導入を開始した。
リニューアブルディーゼルを使用して運用する鉄道保線機械は国内では初め導入された。施策は伊藤忠商事がNESTE社とリニューアブルディーゼルの日本国内向け輸入契約を締結、伊藤忠エネクスが国内のリニューアブルディーゼル輸送及び給油に係る一連のサプライチェーンの構築を行ったことにより実現した。
西武鉄道は、モーターカー1台において、従来の軽油に変わる燃料としてリニューアブルディーゼルを100%使用し、年間3.5tのCO2排出量ができる見込みで、西武グループ全体で2030年度までに2018年度比46%削減の環境負荷削減目標の達成を目指すとしている。また、リニューアブルディーゼルを使用するモーターカーには持続可能な社会の実現に向けた取り組みをイメージしたラッピングを行っている。
■リニューアブルディーゼルとは
世界最大級のリニューアブル燃料メーカーの NESTE社が製造するリニューアブルディーゼルは廃食油や廃動植物油等を原料として製造。ライフサイクルアセスメントベースの温室効果ガス排出量で石油由来軽油比約90%削減を実現。リニューアブルディーゼルは、既存の車両や給油関連施設をそのまま利用できるため、脱炭素施策に係るコストを最小限に抑えてGHG排出削減に大きく貢献できる燃料として期待されている。
【画像提供:西武鉄道】