【名古屋鉄道】通勤型車両「9500系」・「9100系」が新造車両から「貫通扉」の位置変更で前面デザインが変更へ 安全対策の一環として変更に

名古屋鉄道は、5月10日に2024年度の設備投資計画を発表した。

設備投資計画内では、新造する通勤型車両「9500系」・「9100系」について、正面貫通扉について中央に配置し構造を変更することを明らかにした。

昨今の鉄道車両内での異常事態発生を受け、避難誘導の円滑化を図るためとしており、2024年度より新造する「9500系」・「9100系」について正面貫通扉を中央に配し、将来的に連結運転時に常時通り抜けが可能な構造にするためだという。また、環境にも配慮し、走行時に使用する電力量は更新対象になる従来の通勤型車両の5割程度となるなど省エネ性能が向上する。

従来の9500系

名古屋鉄道の主力車両として活躍する9500系は、2019年にデビューした4両編成の車両で、9100系は9500系の2両編成の車両として2021年にデビューした。

従来の9100系

新造する通勤型車両は、9500系(4両組成)は3編成、9100系は(2両組成)2編成を導入する。

設備投資計画ではそのほか、安全対策推進と都市計画事業の一環として4カ所で高架化工事の実施、踏切障害物検知装置の更新、AI 画像解析装置を導入した踏切監視システムの導入による踏切道の保安度向上、2024年10月からプラットホームの安全対策として金山駅上り3番ホームでホームドアの実証実験の実施、2028年度までに廃止車両を除く全車両への防犯カメラの設置、新型券売機や新型チャージ機の導入、QRコードおよびクレジットカード等のタッチ決済による改札通過の実証実験の拡大などを盛り込んでいる。

※9500系の新デザインはイメージ※
【画像提供:名古屋鉄道】