【京王電鉄】9000系10両編成を順次リニューアルへ 2025年春に1編成が営業運転を開始

京王電鉄は、90000系10両編成を順次リニューアルすることを発表した。

■9000系とは
9000系は2000年12月に営業運転を開始し、8両編成と10両編成が活躍。10両編成は、2006年1月から都営新宿線への乗り入れ車両と営業運転を開始し、約20年の間、京王線や都営新宿線などで活躍している。

■どんなリニューアルが行われるのか
●車内

≪車両内装(リニューアル前)≫

リニューアルでは、内装のデザインを刷新。天井から床までをモノトーンに統一し、スタイリッシュでモダンな空間を演出する。また、床から天井に向かって段階的に明るくなるよう配色することで、限られた空間を広く見せるよう工夫。様々な移動ニーズに対応できるよう全車両にフリースペースを設置ほか、「都会的で飽きのこないデザイン」に仕上げることで、時代が変わっても愛される車両を目指すとしている。

≪車両内装(イメージ)≫

<座席>

・座面は、八王子市の伝統工芸品である多摩織物をモチーフとし、繊細な手触りや感触をイメージしたデザインに変更。背摺りは、商業施設や高層ビルが立ち並ぶ景観をイメージした幾何学模様を採用し、生地にグラデーションを使うことで、郊外から都心へと移り変わる街並みの明るさを表現する。
・2026年初めに導入を予定する2000系の設計を活かし、一般座席の縦握り棒を増設。優先席にの縦握り棒には滑り止め加工を施す。

●環境性能

・走行用の機器も、従来のものから更新。消費電力のさらなる削減や車両の軽量化によるカーボンニュートラルの推進を図る。環境性能をさらに高める施策としてフルSiC素子を用いた新型のVVVFインバータ制御装置を導入することで、VVVF未搭載車と比較して約70%、現行の9000系車両と比較して約20%の省エネ性能が向上するという。
・ SIV装置(補助電源装置)も更新し、省エネ性能のさらなる向上を図る。

■今後は

9000系10両編成編成リニューアル車両は2025年春以降に順次導入する。また、営業運転開始に合わせて、外装ラッピングも新しくする予定としており、詳細は確定次第お知らせするとしている。※現時点では、8両編成のリニューアルは計画にないとしています※

■9000系のリニューアルに関する動画公開について

京王電鉄は、リニューアルされた9000系のこだわりポイントを紹介するショート動画を公式YouTubeで公開中

●京王電鉄公式YouTube https://www.youtube.com/@keiopr_official

【9000系リニューアル詳細画像提供:京王電鉄】