阪神電気鉄道は、急行用8000系車両を阪神電車の伝統のカラー「赤胴車」のデザインに順次変更することを発表した。

8000系車両は、1984年に「バーミリオン」と「クリーム」のツートンカラーの「赤胴車」の愛称で親しまれるデザインで運行を開始。2001年度から2015年度にかけて実施したリニューアル工事により、当時の最新型9300系に合わせたデザインに変更し現在に至っていた。また、2020年6月に7990・7890形が引退したことで、伝統のカラーの「赤胴車」は消滅していた。

今回、阪神電車が4月12日に開業120周年を迎えるにあたり、順次変更することを決定したという。また、多くの利用者から「赤胴車」の復活の要望が多く寄せられたことから、車内で検討を重ね、開業120周年関連施策の一環としてデザインを変更する。対象車両は、8000系全19編成で、2025年から3~4年をかけ、順次施行する。
「赤胴車」への変更となる第1編成「8215編成」は、2025年5月下旬ごろから運行の開始を予定する。