のと鉄道は、2026年度より導入を予定する新型車両に採用するデザインの投票受付を開始した。
既存車両の更新を目的に、2026年度以降に新型車両の導入を予定しており、新型車両は電気式気動車を予定。加速性能の向上による速達性確保を図る計画としている。
能登の地を新たに走る新型車両のデザイン案は4案。のと鉄道は、新型車両を「能登の再生」と「地域の希望」を乗せて走る、未来への象徴としたいと考えていると話した。また、その想いを形にするために、多くの人々と共に、未来を描く外装デザインを選びたいとしている。
●A案「風が吹き抜け朱鷺が舞う能登の里山里海」


能登の里山里海を吹き抜ける風に揺れる布のようなグラフィックを用い、風を切って走る車両の様子を表現。車体の両側面は、それぞれ里山と里海をイメージした異なるカラーリングとした。のと鉄道を初めて利用する人は、ヴェールに包まれた新しい風を感じ、能登へ戻ってきた人や暮らす人を優しく包み込むような風として感じられる存在になるよう意識。また、能登の上空を舞うトキの姿を使用して能登の魅力が広く発信されていく様子を表現した。
●B案「地と海が調和するやすらぎの能登の原風景」


車窓から見える、地と海が寄り添い合い、美しく調和のとれた能登の穏やかな景色を抽象的に表現。安心感と落ち着きを大切にしながら、自然と馴染むデザインを目指したという。
●C案「点描の朱鷺が人の想いと未来を乗せ翔ぶ」


2026年、能登の里山にトキが放鳥されるタイミングに合わせ導入する新型車両に、トキが飛翔する姿を連続模様で表現。飛翔するトキの姿は点の集合体で構成されており、一つ一つの点が能登の里山里海を保全しようとする人の思いであり、その思いがトキの放鳥に繋がったというストーリーを表した。
●D案「桜色と建具模様で受け継ぐトリコロール(三色)」


初代車両のNT100形、2代目NT200形で採用した「白」と「グレー」のをメインカラーで挟んだ、トリコロール、現行の3色ストライプデザインを受け継いでおり、メインカラーの桜色は、「能登さくら駅」 とも呼ばれる能登鹿島駅にちなんで採用。田鶴浜建具の組子柄に濃淡5色の桜色を配することで、満開の桜が咲く様子を抽象表現した。
投票受付期間は、8月31日まで。のと鉄道ウェブサイトにおいて受付けている。
【画像:のと鉄道】


