北海道旅客鉄道(JR北海道)は、新たな観光列車計画「スタートレイン計画」における「赤い星」「青い星」の運転開始時期を発表した。
「スタートレイン計画」では、室蘭本線などで使用してきたキハ143形を改造し、「赤い星」編成・「青い星」編成を導入する計画で、改造作業が進められていたが、作業着手後に想定以上の腐食や歪みが発覚したことから、運転開始時期の変更が発表されていた。
新たな運転開始時期は、「赤い星」編成が2027年2月から函館本線・石北本線の札幌~網走間から運転を開始し、2027年4~7月には釧網本線釧路~知床斜里間、7~11月には道内各地を走る貸切列車「道内クルーズ」での運転を予定する。
「青い星」編成は2027年6月から、富良野線の旭川・美瑛~富良野間で運転を開始。6~9月に同区間で運転するほか、2028年1~3月は、釧網本線網走~知床斜里間での運転を予定する。
北海道旅客鉄道(JR北海道)は運行開始時期の発表に合わせ、現段階における完成予想図を発表した。
●「赤い星」編成
エクステリアは、キハ143形の外形をそのまま活かし、北海道開拓使のシンボルである「赤星」をイメージ。外装は「深みが感じられる」という赤色とし、星形のエンブレムやマークを前面や側面に取り付けた。インテリアは、ラグジュアリーな雰囲気を演出するため、天井や床、壁などに木材をふんだんに使用。


1号車にはボックスシートやサロン、2号車はフリースペースのラウンジカーを設置した。3号車にはセミコンパートメント席、4号車は畳敷きの車両で車端部には車両全幅を使用した広い個室を設置する。


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●「青い星」編成

エクステリアは、キハ143形の外形をそのまま活かし、運行予定の富良野線沿線の「ラベンダー」や「青い池」イメージした青色とした。「赤い星」編成と同様、星形のエンブレムやマークを前面や側面に取り付け高級感が感じられるデザインとし、車内にはレミアムクラスの内装として、木材を使用した腰掛やテーブルを設置した4人掛けのボックス席を配置。各号車には、大きな窓から風景を楽しめる展望室を設置する。


【画像提供:北海道旅客鉄道(JR北海道)】


