【台湾高速鉄路】新幹線N700Sをベースとした「N700ST」2027年にデビュー

台湾高速鉄路は、新たに導入を予定する新型車両の形式名やデザインを発表した。

新型車両の形式名は「N700ST」。東海旅客鉄道(JR東海)の新幹線最新型車両「N700S」をベースとした車両で、Tは台湾を意味する。

「N700ST」のエクステリアデザインは、初代列車「700T」の精神を受け継ぎ、前世代の車両イメージの一貫性と継続性を維持しているという。車体前面は明るい白を採用し、車体側面にはオレンジと黒の2色の曲線をデザインした。また、従来車よりも軽量化、高性能化、快適性向上が図られている。車内においても、フルカラーLCDや到着時の照明変化、充電設備つき座席といった設備・機能を導入し、防音・防振性能を向上させる。

現行の700T(上)と新型のN700ST(下)(イメージ)

「N700ST」は、日本の日立製作所と日本車輛で製造される計画で、第一編成は2026年8月に台湾へ輸送された後、各種試験を実施し、2027年下半期に営業運転開始を目指すとしている。