【東京地下鉄】有楽町・副都心線用の新型車両17000系を報道関係者に公開

東京地下鉄(東京メトロ)は、約45年にわたり活躍する有楽町・副都心線7000系に代わる新型車両17000系を8月11日、報道関係者に公開した。

新型車両17000系は副都心線開業15周年・有楽町線開業50周年に向けて2020年度中に営業運転を開始する。

外観は有楽町線のゴールドと副都心線のブラウンの2本のラインカラーがシルバーの車体に映える配色としている。

フロントマスクは丸みを帯びた優しい印象を持ったデザインで7000系と10000系の特徴である丸形のヘッドライトを継承している。

内装はモノトーンを基調にラインカラーを効果的に使い、スタイリッシュさを追求している。貫通引戸、袖仕切や荷棚に強化ガラスを採用するとともに床と腰掛座面を濃色で構成、地下でも開放感を感じることができる車内空間作りを目指している。ホーム車両間との段差を低減するため7000系車両に比べて60ミリ低くするとともに出入口下部の形状をホーム側へ傾斜させることでホームと車両間の段差を低減し、車椅子やベビーカー利用の乗降性を向上している。

座席幅を460ミリとし、腰掛内部に金属バネを組み込むことで座席に適度なクッション性を持たせている。表地はアラミド繊維を採用、腰掛表面の耐久性向上を図っている。袖仕切は透明強化ガラスを採用している。

運転台は乗務員室の機器配置は相互直通他社の車両と共通化を図っている。
1運転台あたり3台のモニタ表示器を搭載、メータ画面とTISモニター画面を表示、残り1画面は故障時のバックアップ用として表示する。

フリースペースは全車両に設置、立位の利用客に快適性を向上するよう横手すりとヒップレストを一体化した構造にしている。

フリースペース近くの出入口ドアレールに切欠き加工を2つ施すことで車いすやベビーカーの乗降性向上を図っている。

10両編成60両は2021年4月までに、8両編成120両は2022年度中に搬入完了を予定している。

メトポンと駅街(えきまち)かけるくん。

「ママ鉄」豊岡真澄さんと共に。

【取材協力:東京地下鉄(東京メトロ)】