【西日本旅客鉄道】特急「まほろば」悠久編成をお披露目 10月18日にデビュー<Photo report>

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、特急「まほろば」悠久編成を9月29日にお披露目した。

3月に定期列車化された際に、「まほろば」専用編成の第一編成として「安寧」がデビュー。今回第二編成として青色系の「悠久」が公開された。

■リニューアルコンセプト

『古事記に「国のまほろば(素晴らしいところ)」と謳われ、古くから大陸の異文化をとりいれながら、多様性を受容してきた奈良は、今なお、その面影をとどめています。この世が、安寧(あんねい)の楽園となることを想い、その文化を万世(万葉)へと守り続けてきた悠久の時間。奈良を体現する 2 つの魅力「安寧」と「悠久」を新生特急「まほろば」に込めました。』

■特急「まほろば」悠久編成とは
683系6000番代の内外装をリニューアルした編成で、第二編成を特急「まほろば」悠久編成とした。

■特急「まほろば」悠久編成の外観
「悠久」編成は、時の積み重ねにより、深みを帯びた仏像の経年変化を思わせる墨色と灰渋色の車体カラーとし、墨色から灰渋色のグラデーションで、「文化の万世(万葉)への継承」を車体に表現した。

■シンボルマーク

シンボルマークは、花弁を模した縁取りの中に古い時代の奈良の瓦等に見られる装飾をイメージ。唐草文様をモチーフとし、鹿や金魚、大和野菜など奈良らしい要素を組み込んだデザインとなっている。

■特急「まほろば」悠久編成の車内

車内は、座席モケットを外装に通じる落ち着いた墨色のシートに、奈良時代・平安時代に装飾として多く用いられた「宝相華(ほうそうげ)文様」をあしらったものに変更。全号車に車内Wi-Fi、全席にコンセントを設置した。
そのほか、全号車に大型の荷物置き場を設置、2号車に3席分を確保した車椅子スペース、バリアフリートイレを整備、内外からの観光客などのニーズに応えている。また、1号車にはギャラリースペースを設置。

10月18日~2026年9月30日まで国宝「新薬師寺十二神将伐折羅(ばざら)大将立像」(レプリカ)を展示します。

■今後は

特急「まほろば」悠久編成は、10月18日より運転開始、10月と11月に一部土日に運転される臨時特急「いにしへ」(「安寧」または「悠久」編成で運転)においても運転する予定としている。また、特急「らくラクやまと」に「安寧」「悠久」編成を投入することが発表されており、10月14日からは「らくラクやまと」でもその姿を見ることができそうです。

なお、各列車で使用される編成は、基本的にランダムとなり、10月18日の「まほろば」のみは「悠久」編成で運転する予定、その他については「安寧」「悠久」のどちらかでの運転となります。

【画像提供:西日本旅客鉄道(JR西日本)】