【四国旅客鉄道】ハイブリット式ローカル車両「3600系」量産先行車が完成 2026年6月の営業運転開始を目指す

四国旅客鉄道(JR四国)は、ハイブリット式ローカル車両「3600系」量産先行車の完成について発表した。

老朽化したローカル気動車の置き換えとして制作を進めており、現在のディーゼルエンジンを動力源とする方式ではなく、JR四国としては新方式となるハイブリット式を採用した。

車両形式は「3600系」。2両編成で車体にはステンレス銅製を採用した。エクステリアデザイン、四国の海や空をイメージしたライトブルーを配色するほか、空から海や川面に降りそそぐ光を表現し、ライトブルーを縁取るゴールドのラインを加えている。量産先行車には、「SHIKOKU Hybrid Vehicle 3600」の表記、きらめきの雫をあしらった、特別仕様となっている。

インテリアデザインは、床面は温もりを感じる木目調、明るく清潔感のある布目地、アクセントのグレーブラウンを組み合わせた壁面のデザインとし、有機と無機、明と暗のコントラストによりナチュラルな温もりと機能美を調和させた、心地よく洗練された車内空間を実現した。モケットデザインはブルーを基調としたものと、優先席には色弱者にも認識しやすいグリーンを採用した。座席レイアウトは、ロングシートを基本とし、徳島方の車両には、車いすスペースと車いす対応トイレを設置。高松方先頭車にはクロスシートが2組設置されている。
また、電気式戸閉装置を四国旅客鉄道(JR四国)では初めて採用。安全性・信頼性の更なる向上と静かで快適な乗り心地を提供する。

「3600系」は、量産先行車2両1編成2本を導入。徳島運転所に配置し、2026年1月から性能確認などの走行試験を行い、6月の営業運転開始を目指して教育・訓練などを実施するとしている。なお、量産車は、2027年度から順次導入を予定し、「3600系」は量産先行車を含め、計35本70両の導入を予定する。

【画像:四国旅客鉄道(JR四国)ニュースリリース】