九州旅客鉄道(JR九州)は、10月16日から運転を開始するディスカバー九州エクスプレス「36ぷらす3」の報道関係者向け試乗会を10月9日から12日に実施した。
参加した試乗会は10月10日、土曜日運転の「緑の路」で宮崎空港駅から別府駅に乗車した。
宮崎空港駅を出発して約2時間、13時5分、延岡駅に到着した。
停車中にはカフェや書店の展開を通じて自由なライフスタイルを提案する「エンクロス」や延岡市の方々による特産品の販売が行われた。
客室乗務員がハンドベルを鳴らし、発車の3分前を知らせる。
13時15分、延岡駅を出発した。
3号車にある17年ぶりに復活したビュッフェは1992年運転開始当時から残るドーム天井を活かし、床や壁にコロナウイルスに強い銅板を使用することでモダンな空間となった。
中央部のカウンター「CAFE39」では販売を行うほか、新規に業務スペースを併設し、車内の昼食準備提供に活用、リーチイン冷蔵庫を設置し、ミニミニコンビニの楽しさを演出する。
13時39分、秘境駅といわれる宗太郎駅に特別停車した。
ここは大分県と宮崎県の県境近くにある駅で一日下り1本、上り2本のみが停車する駅で「日豊線一うまい水」と書かれた井戸があった。
10分間の特別停車中に787系特急「にちりん」とすれ違った。
13時49分、宗太郎駅を出発して8分後に次の駅、重岡駅に到着した。
重岡駅では佐伯市観光協会をはじめとする地元の方々によりおもてなしや特産品が販売された。
14時18分、重岡駅を出発した。
4号車のマルチカーにおいて大分県大山産の梅を使った「梅酒」づくりが行われた。このイベントは車内での事前予約制となっている。
先頭車6号車は1号車と同様、九州旅客鉄道D&S列車として初めてタタミ敷を採用。落ち着いた雰囲気で旅行を楽しむことができる車両である。
4号車マルチカーにおいて客室乗務員より「緑の路」に関する5つのエピソードが紹介された。
16時23分、大分駅に到着した。
大分駅を16時37分に出発し、終着駅別府駅に16時46分に到着。宮崎空港駅から約5時間20分の旅が終了した。
世界で36番目に大きい島、九州全県を巡る「36ぷらす3」がいよいよ10月16日より運転を開始する。
【取材協力:九州旅客鉄道(JR九州)】