四国旅客鉄道(JR四国)は、2022年春に観光列車「伊予灘ものがたり」が新車両となってデビューする。
列車コンセプト 「レトロモダンな車内で大切な人と過ごす、上質な非日常空間」
現車両のデザインを継承しつつ、より快適な空間を提供できるように設備面でのブラッシュアップを図る。
エクステリアデザイン
伊予灘の夕景をモチーフとしたシンボルマークや茜色と黄金色のカラーリング、側面に大きく描かれた和デザインのヱえ雲ぐもなどを引き継いだ外装とより夕日の光に映えるよう、四国旅客鉄道(JR四国)の車両で初めて全面にメタリック塗装を施した車両になる。
インテリアデザイン
1号車「茜の章」・2号車「黄金の章」
ものがたりの一編を表した号車愛称や室内イメージは現車両のデザインを踏襲する。
ガラス窓の間を障子の明かりに見立てたLED照明として、開放的な和空間のイメージを演出している。
和デザインに対比する洋風の椅子は、テーブルとともに現行車両からサイズアップして、より快適な時間を過ごせるインテリアに改良している。
3号車「陽華の章」
現行の2両から1両増える車両に定員8名のグリーン個室1室(ラグジュアリールーム)とサービスギャレーを配置する。この号車の愛称は「大切な人と過ごす時間と空間」という新たなコンセプトのもと、「時間」「空間」という意味を持つ「はるか」という言葉に、伊予灘ものがたりの持つあたたかさを表す「陽」と、3号車のワンランク上の華やかさ、沿線に咲く花々を表す「華」で、「陽華(はるか)の章」とした。
光の雫をイメージした天井照明、サクラの木を用いる壁のデザインは、この愛称名をモチーフにしたもの。
運転区間はこれまでに引き続き、松山駅~伊予大洲駅・八幡浜駅間を運転する。
【画像提供:四国旅客鉄道(JR四国)】