【京浜急行電鉄】約28年ぶりの鉄道旅客運賃の改定を申請、平均改定率10.8%遠距離区間は値下げ

京浜急行電鉄は、2023年10月に実施予定の鉄道旅客運賃について、変更認可申請を国土交通大臣に行ったことを発表した。

新型コロナウイルス感染症の流行、新しい生活様式の浸透に伴い利用者が大幅に減少し、今後コロナ前の水準への回復が難しいと想定。厳しい経営環境において、運賃改定は安全・安心の継続に必要不可欠な既存設備の維持管理、さらなる安全性向上、ホームドア等の整備を進めていくため、1995年以来約28年ぶりの申請を行った。

平均改定率は10.8%。初乗り運賃は150円に改定され、その他の区間は遠距離ほど改定率を低くし、41km以上は値下げとなる。

京浜急行電鉄は、2021年度から3年間を中期経営計画の柱として、「事業構造変革による経営基盤強靭化」を掲げており、鉄道事業では需要減少に伴う運転ダイヤの適正化や鉄道オペレーション変革に取り組んでおり、今後もこれらの取り組みを加速させる形で固定費の抜本的な削減を進めていくとしている。

【申請内容画像提供:京浜急行電鉄】