【鉄道友の会】 2023年ブルーリボン賞・ローレル賞が決定! ブルーリボン賞はJR東海の「HC85系」に

鉄道友の会は、東海旅客鉄道(JR東海)HC85系をブルーリボン賞(最優秀車両)に、また、京都市交通局20系をローレル賞(優秀車両)に選定した。

ブルーリボン賞の東海旅客鉄道(JR東海)HC85系は、高山本線「ひだ」および紀勢本線「南紀」で使われてきたキハ85系の置き換え用として開発された非電化線区特急用車両で、発電装置+蓄電池のハイブリッドシステム車両として国内最高速の120km/hを実現している。東海旅客鉄道(JR東海)の最新技術がつまった車両であることなどが鉄道友の会会員に評価され、投票で最多の支持を獲得し、選考委員会も多くの観点からブルーリボン賞にふさわしい最も優秀な車両であることなどから選定した。

ローレル賞の京都市交通局 20系は、1981年の地下鉄烏丸線開業時に導入された10系1・2次車の置き換えを目的に開発された車両で、初編成は2022年3月26日から運行を開始した。外観・内装デザインに京都の伝統産業素材・技法を華麗に活用していることや、公営交通事業者の通勤車の制約の中で、市民参加によるデザイン策定、多目的スペースの設置、バリアフリー、多言語案内表示等のインバウンド対応、車両内外デザインでの伝統産業品との協創など、完成度が高く最新技術と京都らしさを併せ持つ優れた車両であることを評価し、ローレル賞に選定した。

なお、2023年でブルーリボン賞は第66回、ローレル賞は第63回となる。

【HC85系画像提供:福園公嗣】
【20系 画像提供:京都市交通局】