【東日本旅客鉄道】鶴見線へ新型車両「E131系」を投入へ 今冬から順次営業運転を開始予定

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、鶴見線に新型車両「E131系」を新造し、投入することを発表した。

「E131系」は、房総各線、宇都宮線・日光線、相模線などで運用している形式だが、鶴見線向けでは他路線向けと異なり、車体幅2778ミリメートルのストレート車体が採用された。

車両のデザインは、海をイメージしたスカイブルーを取り入れ、前面のドットはかつて鶴見線で活躍した歴代の車両カラーとなっており、茶色は1959~1996年、黄色は1979年から現在までに運行している車両色を採用し、鶴見線のこれまでの歴史を表現した。新型車両「E131系」の特徴として主回路機器にSiC半導体素子を採用することにより車両の消費電力を抑制し、環境性能を向上する。

また、車両側面にカメラを設置し乗務員が運転台から乗降を確認する機能など、ワンマン運転に対応した機器を搭載するほか、モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能により、故障の予兆を把握し、事前に対処することで更なる安全性・安定性向上を実現する。

車両の室内は、外観との統一を図り、座席に青色を用い、海沿いを走るさわやかな雰囲気を表現。座席幅を拡大し、クッション性向上をすることで快適性向上を図るほか、一部のドア上部に17インチの案内表示画面を設置、運行情報を提供するなど、多言語による情報提供も充実を図る。

各車両に車いすやベビーカー利用のためのフリースペースを設けるほか、車内防犯カメラを設置し、非常通報装置も従来の各車1か所から4か所に増やし、車内の安全性を高める。

投入線区は鶴見線(鶴見~扇町・大川・海芝浦)。導入数は3両編成を8編成、合計24両を新造、2023年冬頃より営業運転を予定している。

【画像提供:東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社】