北大阪急行電鉄は、2023年度末の南北線延伸線開業に先駆け「箕面ラッピングトレイン」を8月1日からの運行開始を前に報道関係者らへ桃山台車庫において公開した。
「箕面ラッピングトレイン」は、延伸に伴い増備した9000形にラッピングが施され、このうち2編成を公開。箕面市が市民から募った愛称名も発表された。
明治の森箕面国定公園や日本の滝百選に選ばれた箕面大滝など、紅葉を基調に、箕面の美しい四季の移ろいを鮮やかなグラデーションで表現したデザインの編成の愛称名は「箕面四季彩もみじ号」。箕面市のPRキャラクター「滝ノ道(たきのみち)ゆずる」と「モミジーヌ」をダイナミックに描いたデザインの編成の愛称名は「ゆずるとモミジーヌ仲良しトレイン号」にそれぞれ決まった。
報道公開時には、岩元 仁 北大阪急行電鉄常務取締役延伸事業部長、上島一彦箕面市長らが出席し、「愛称表彰式」を実施。上島一彦箕面市長から表彰状などが受賞者に贈られたほか、あわせて車両に掲出するヘッドマークも公開された。
『箕面四季彩もみじ号』は、9006×10両編成のうち9006・9106号車、9906・9806号車(いずれも先頭2車両)と、9007×10両編成のうち9007・9107号車、9907・9807号車(いずれも先頭2車両)。
『ゆずるとモミジーヌ仲良しトレイン号』は、9005×10両編成のうち9905・9805号車(先頭2車両・なかもず方面)と、9005×10両編成のうち9005・9105号車(先頭2車両・千里中央方面)に、それぞれラッピングを施している。車内においては、一年を通じて楽しめる観光、交通利便性が格段に向上する大阪のベッドタウンとしての魅力、子育て・教育などの取り組みをポスターなどを掲出し紹介する。
また、今回増備された9000形は、列車走行時の騒音対策や省エネ対策に加え、バリアフリー対応も充実させた車両となっており、車両には緊急事態発生時に備えた非常用設備等の設置位置や使用方法わかやすく表示したほか、北大阪急行電鉄では初めて車内の映像や音声を記録することができる車内防犯カメラを各車両2台-1編成10両につき20台を設置した。
箕面ラッピングトレインは、2023年8月1日から順次運行を開始。開業前までの運行区間は千里中央駅~Osaka Metro 御堂筋線なかもず駅間。開業後の運行区間は箕面萱野駅~Osaka Metro 御堂筋線なかもず駅間となり、2025年3月末までの運行を予定する。
【画像提供:北大阪急行電鉄㈱】