【黒部峡谷鉄道】2024年4月に運賃改定を実施へ 最大で26%あまり、これまでで最大の値上げに

黒部峡谷トロッコ電車を運営する黒部峡谷鉄道は、2024年4月に運賃改定を実施することを発表した。

2023年10月10日に国土交通省北陸信越運輸局へ鉄道旅客運賃の上限変更認可申請を行い、2023年12月11日に認可された。

改定後の運賃は、宇奈月~欅平間が現行で片道1,980円のところ2,480円に、宇奈月~鐘釣間が現行で片道1,410円のところ1,780円になどで、最大で26%の値上げに。また、リラックス車の料金も現行で530円から600円に値上げ、貨物運賃・小型荷物運賃もあわせて値上げを行う。

黒部峡谷鉄道は運賃改定の理由について、「誘客強化や経費の圧縮、生産性の向上等、不断の経営努力を続けてまいりましたが、コロナ禍もあり、乗降客は大幅に減少し、鉄道事業収入は大きく落ち込んでおります。一方で、黒部奥山の厳しい自然環境の中で創立52年を数え、施設や車両の高経年化対策が喫緊の課題であり、設備更新や保守・点検等の更なる充実に取組んでおりますが、安全・安心で快適なサービスを持続的に提供するためには、収支改善が不可欠な状況である」ことなどをあげた。

運賃改定は、2024年4月1日に実施する。